6倍効率的な「女性用トイレ」で行列解消!

「ブリストル大学」のAmber Probyn氏、Hazel McShane氏は、音楽フェスでのアルバイトの休憩中、「トイレ食事か」の究極の二択に迫られていたそう。

なんといっても、女性用トイレはこれが“普通”なんだもの。

© peequaluk/Instagram

男性用はすぐ順番が回ってくるのに、女性用はいつも長蛇の列……。

この慣習にうんざりしたふたりが実施した調査によると、待ち時間の差はなんと、34倍だったそう。

そこで、最小限の待ち時間で安心して使える女性用トイレを目指して開発されたのが、半個室のトイレ「PEEQUAL(pee+equal)」。

© 2020 by PEEQUAL LTD
© 2020 by PEEQUAL LTD

一番の強みは、従来の公衆トイレの6倍効率的に使用できるということだ。

入室すると、船のような形のスクワット用台座がお出迎え。

洋式トイレほどの高さの台座を、和式トイレのように使うという、見慣れないスタイル。これにより、使用前に便座を拭いたり、トイレットペーパーを便座の上に敷く手間が省けて、タッチポイントを10箇所減らせるんだとか。

すでにトイレの素材は100%リサイクル可能だが、廃棄された尿についても活用予定。

微生物燃料電池を使用して尿を電気に変換するスタートアップ企業「PeePower」と提携して、将来的にはトイレ内を灯せるかもしれない、とのこと。無駄がなさすぎる。

試作品の段階では、衛生や効率を保つための吹き抜け天井、上半身が見えてしまう壁の高さ、鍵付きドアがないことなどについて、女性たちから抵抗の声も上がっていたそう。

こうした意見を受けて着々と改良が加えられ、現在ではレンタルや購入の見積もり受付を開始している。未来のトイレ前の風景、変わるといいな……。

Top image: © 2020 by PEEQUAL LTD
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。