【研究結果/イギリス】週4勤務で、人にも地球にも優しく

新型コロナウイルスが後押しする形となったリモートワークが、世界で主流となりつつあるなか、イギリスで興味深い研究結果が発表された。

2021年5月、環境活動グループ「Platform London」が展開するキャンペーン「The 4 Day Week Campaign」は、イギリスで週4勤務が実施された場合、「人にも地球にもやさしい結果になる」との報告を示した。

いわく、週4勤務へとシフトすることで、2025年までに年間約127万トンのカーボンフットプリントの削減を目指せるという。これは、現在比の約20%減にあたる数字で、スイス一国の二酸化炭素排出量に等しい。

数字の裏付けをざっくりまとめるならば、出勤時に利用する交通機関やオフィスを含めた施設などが一定数ストップすることで、結果的に温室効果ガスを減らすことができるという理屈。

2035年までに温室効果ガス排出量を1990年と比べて78%削減する、とボリス・ジョンソン英首相は4月に新たな目標を発表したばかり。「週休3日制」も本気で考えていたりして?

ところで、皮肉にもコロナ禍において、世界全体の二酸化炭素排出量は7%の減少をみせたという。“外出しない”ことが結果的には、人にも、環境にも、優しい結果を生み出すこととなったわけだ。

コロナを背景に、「週4勤務」を試験運用する企業が増えていると聞く。効率、生産性、従業員の満足度、ストレス緩和……ワークライフバランスを見直すきっかけが、いつの日か新しい働き方として定着する、そんな未来も考えられなくはない。

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