公園だってオーガニックに。NY「セントラルパーク」など、農薬フリーにするプロジェクト

広々としていて緑溢れる公園は、withコロナ時代でも密集や接触を気にせずにリラックスできる憩いの場。だが、羽を休めにきているのは人間だけではなく……害虫も。

定期的な殺虫剤散布は避けられないが、米国内の公園(67万か所)の約65%で、人やペットにとって有害な農薬が用いられていることが、米ヨーグルトブランド「Stonyfield Organic」の調査で発覚した。

そこで同社は、2025年までにニューヨークとシカゴにある公園の無農薬化や、代替措置の提案を進めるプロジェクト「#PlayFree」を今年4月に発足。

4月末、一番乗りで無農薬化を開始したのは、シカゴ「グラントパーク」と「シャーマンパーク」だ。Instagramの位置投稿では、芝生でヨガを楽しんだり、ペットが寝転んだりしている様子を目にすることができる。

© purebarresouthloop/Instagram

いっぽうニューヨークでは、摩天楼のなかのオアシスとして知られる「セントラルパーク」が候補地入りしている。

まだ動き出していないワケは、ニューヨーク市当局が有毒な農薬を散布することを禁止する法案「Intro 1524-2019」の可決に向けて、地域連合と協力しているところだから。だがそれも訴えかけの甲斐あって、議会の全体投票を前に、市議会議員の過半数の支持を得ているようだ。

© Stonyfield Organic/Pinterest

ここで挙げた3つの公園以外にも、自分のコミュニティにある公園をフォームで送信すると、同社が無農薬化への支援を進めてくれる「Pesticide Portal(農薬ご意見番)」機能も実装するなど、大胆な施策が打ち出されている。

マイルドなヨーグルトメーカーが進める、パワフルなプロジェクト。何も気にせずに思いっきり芝生で寝転べる日を心待ちにしよう。

Top image: © iStock.com/Andrew Bertuleit
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