今冬オープン!「海底アトラクション」が伝える科学とアートの可能性

海中世界の探検を夢見たことがある、すべての大人たちへ——。

今年12月、マイアミビーチにオープン予定の海底アトラクション「The ReefLine(リーフライン)」をご紹介!

© 2020 OMA

リーフラインは、シュノーケリング&ダイビング用のコース人工サンゴ礁、そして国際的に活躍するアーティストやデザイナーによる環境に配慮したアート作品を備える水中公園。

プロジェクトを主導するXimena Caminos氏(BlueLab Preservation Society)と、建築家の重松象平氏(OMA)は、海洋生物学者、研究者、海岸工学者などの専門家チームと協力して、今年の晩夏から建設を始める予定だ。

第一弾の展示は、アルゼンチンのコンセプチュアル・アーティストLeandro Erlich氏が重松氏と共同制作した2つの常設作品で幕を開ける。

1つ目は、地球を危険にさらす排出物の象徴である、自動車やトラックを模した彫刻「Concrete Coral(コンクリート製サンゴ)」。

この作品は、絶滅の危機に瀕するサンゴ礁の生物に新たな住処を提供することで、人間が作った有害な乗り物”を、環境を変えるための乗り物として捉え直すことを目指している。

© 2019 Leandro Erlich Studios

2つ目の作品は、環状に形成されるサンゴ礁から連想した、水中螺旋階段

色とりどりの熱帯魚やサンゴの幼生がすくすくと育つような層状部分と、ゲストが探索できるスペース部分に分かれており、生物多様性を促進し、沿岸の回復力を高める効果を持っている。

© 2020 OMA
© 2020 OMA

アーティストと科学者、そしてデザインと環境保全を掛け合わせた画期的なプロジェクト。

今後は作品自体を波から保護するモジュールなども追加され、最終的に全長9マイル(約14.5km)の水中ギャラリーを楽しめるようになるのだとか。

水没した彫刻を次から次へとたどっていく海中探検が待ちきれない!

Top image: © 2020 OMA
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。