もっと高く!彫刻家親子が作る「新・キリスト像」

ブラジルの観光名所といえば「コルコバードのキリスト像」が真っ先に思い浮かぶはず。
 
幅30m、高さ39.6m(台座含む)という大きな体で、リオデジャネイロの街並みを見守る姿が印象的だが、さらに大規模なキリスト像が、年内に完成予定で建築中だというのだ。
© cristodeencantado/Instagram
新しいキリスト像こと「Cristo Protetor de Encantado(エンカンタドの庇護者キリスト)」は、幅36m、高さ43m(台座含む)で、ブラジルでは最大、世界では3番目に大きいキリスト像となる。
 
ブラジル最南端に位置するリオグランデ・ド・スル州の町・エンカンタドへの観光客誘致を目的に、非営利団体の「Associação Amigos de Cristo(クリスト・アミーゴ・ド・クリスト)」がプロジェクトを先導。
 
制作を手がけるのは、父子で彫刻家として活躍し、とくに大型彫刻を得意とするGenesio Gomes Moura氏、Markus Moura氏らだ。
 
キリスト像には、地上から34mの胸部分にあるガラス張りの展望台や、備え付けのエレベーターなど、新しい彫像ならではの工夫が詰まっているが、なかでも注目したいのはその顔つき
© cristodeencantado/Instagram
まるで今にも口を開き、まばたきしそうなほどリアルな表情……それもそのはず、緻密な顔面造形はGenesio Gomes Moura氏の得意分野のようだ。
 
実際に、以前「A Gazeta」がおこなったインタビューに対して「顔から制作するのが好きです。髪の毛や目の表現力に、特別な注意を払うようにしています」とコメントしており、今回もそのこだわりが光っている。
 
制作費用は、公的資金を使わずに200万レアル(約4135万円)寄附金で賄われているが、現在でも受付中とのこと。
 
資材とともに地域を愛する人々の想いも乗せて、着々と作り上げられるキリスト像。お披露目の日が楽しみだ。
Top image: © Eduardo Rocha
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。