「男女の選択肢」が消えた!厚生労働省が公開した履歴書の様式例

2021年4月、履歴書の様式例を厚生労働省が公開した。じつは、国として履歴書の様式例を示すのは初めてのこと。

これまでは日本規格協会が作成したもので、「JIS規格の様式例」として提示され普及していたのだが、昨年7月にTABI LABOでもお伝えしたように、この様式例は取り下げられている。

肝心の公開された内容の方はというと、心と体の性が一致しないトランスジェンダーの人たちの要望も踏まえて、性別欄に男女の選択肢を設けず空欄に。記載は任意とする様式例になっているのが大きな特徴。

そのほか、配偶者や配偶者を除く扶養家族数配偶者の扶養義務通勤時間の欄を採用前に確認しなければならない情報でないとして削除している。

大きな前進と評価される一方、任意で求めている点で性的マイノリティの苦痛になったり、記載のないことで企業が不利益な判断をしたり、または、望まないカミングアウトになる、といった「まだ不十分」との声もあがっていることも付け加えておく。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。