視覚障がい者を安全に誘導する「点字ブロック」

3月18日の「点字ブロックの日」に「薄型ソーラービーコン内蔵点字ブロック」のプロトタイプを利用しておこなう、鉄道、空港、公共施設などを対象とした実証実験開始が発表された。

使用されるのは、「ACCESS」「セイコーホールディングス」「サカイシルクスクリーン」「PLAYWORKS」の4社が共同で開発した、世界で初めてソーラー発電型のBLE(Bluetooth® Low Energy)ビーコンを搭載した薄型点字ブロック。

この点字ブロックを駅や空港の構内などに敷くことで、内蔵されたビーコンから視覚障がい者のスマートフォンへBLE電波を発信し、道案内施設案内をしようというのだ。

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専用アプリをインストールしたスマホとイヤホンを接続し耳に装着すると、画面を見ることもなければ鞄やポケットからスマホを取り出すこともないまま、道案内などの情報を音声により確認できる。

どんな床材でも手軽に設置できるうえ、既設の点字ブロックについても簡単に貼り変えが可能。高いソーラー技術と省電力設計により、室内照明程度の明るさがあれば十分駆動するとのことで、案内が途中で途切れる心配もほぼなし。電池交換などのメンテナンスも不要だという。

この点字ブロックについての詳細は、製品WEBサイトにも記載されているが、持続可能で多様性と包摂性のある社会を目指すSDGs時代の街づくりに、最適な製品が誕生したといえるだろう。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。