「経年変化」と生きる、倉敷帆布のエプロン

ともに年を重ねていく。一生モノのエプロン。

とにかく、そのこだわりがスゴい。そのぶん価格もすごい。(一般販売予定価格3万4800円)

よほど共感できる人でなければ、手にすることはないかもしれない。でも、万人受けの既製品には、ここまでの“想い”を詰め込むことは難しい。

©Makuake
©Makuake

手工芸品がもつ魅力を独自の価値観で伝えるブランド「MOLTEMANI」よりリリースされた、天然染めエプロン。で、デザインを担当したのは、「GREEN FINGERS」を主宰するプラントアーティスト川本諭氏だ。

クリエイティブを刺激する独創的なスタイリングに、妥協なきものづくりの融合。なるほど、このコラボで“こだわり”が生まれないわけがない。

ところで、プロダクトは「経年変化」をキーワードに制作されていることにも触れておきたい。

©Makuake
©Makuake
©Makuake
©Makuake

丈夫な8号倉敷帆布は、ベルギー製の旧式シャトル織機を用いて紡績される。染色は、喬木(きょうぼく)の芯材と粉末にした紀州備長炭を熟練の職人の勘を頼りに、化学染料では出せない風合いに染め付ける。

経年変化は、天然染めの帆布生地だけにあらず。

エプロンの縁やベルトは牛の本革を用い、ベルトを通すD型リングは砂型に流しこんでつくる真鍮製。リベットはで仕上げるという、一貫したハンドクラフトへの熱量を感じる。これもまた、使い込むほどに自分だけの“味”を生む。

紡績、染色、縫製、それぞれの生産プロセスにそれぞれの職人の手が介在し、手間と時間をかけにかけて作成されたエプロン。時間の経過とともにマテリアルの持つ風合いに深みが増せば、使い始めよりもぐんと愛着がわくに違いない。

©Makuake

ここ数年、安くていいモノが増えてきた。一方でそれに慣れてしまい、“安い”ことが購買の第一条件になってはいないだろうか。

デザインだけでない製品としての魅力、品質の良さ、モノの背景にあるアイデンティティ、そして最後は、長く愛せるかどうか。何に価値を見出すかは人それぞれ。たしかに……3万円を超えるエプロン、簡単には飛び付けないけどね。

汚れていくのも楽しみのうち。ガーデニングはもちろん、アウトドアアクティビティのモチベーションを引き上げてくれるはず。

MOLTEMANI 帆布エプロン

【購入ページ】https://www.makuake.com/project/moltemani/

Top image: © Makuake
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。