「ゼネラルモーターズ」2035年までに全車種の脱ガソリン化へ  

先日、ロゴを変更して電気自動車(EV)への本格参入を示したばかりのアメリカの「ゼネラルモーターズ(GM)」が、また新たな決意を表明した。

その内容は、生産する車両のすべてを、2035年までに二酸化炭素を排出しないEVに完全に切り替えるというもの。

さらに、2040年までには、GMすべての事業において、CO2排出量と吸収量が差し引きゼロの状態になる「カーボンニュートラル」の状態を目指すという。

© General Motors

今回のゼネラルモーターズの決定は、アメリカのなかで最大の自動車市場であるカルフォルニア州の方針を意識したもの。2020年9月に同州は、2035年までにガソリン車の販売を禁止すると発表していた。

しかし、自動車の脱ガソリンの流れは環境にとってはいいが、ビジネス的な観点からすると苦しい面も......。一般的に電気自動車はガソリン車よりも寿命が長いため、買い替えのサイクルが長くなり、そのため比較的利益率が低いことで知られている。

EVだけでどのように利益を獲得していくのか、そして今回のGMの戦略が勢いを増す「テスラ」を切り崩せるのかに注目だ。

Top image: © General Motors
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