「多様性」を反映した「献血」の新制度【イギリス】

2021年の夏、イギリスで画期的な出来事が起こる。

献血の規則が“多様性”を考慮して改正されるのだ。

新しく適用される規則は「献血者に特定の性交渉者がいて、その相手と3ヵ月以上一緒にいる場合、その相手と献血者の性別に関係なく、どんな性的交渉をおこなっても、献血ができる」というもの。

これまでは、特定の男性との間であっても、過去3ヵ月間に性交渉をもったことのある男性の献血は禁止されていた。

しかし今後は、完全に“個人”のヘルスチェックにもとづいて献血の適正検査がおこなわれるようになり、セクシュアリティジェンダーに関する献血者への質問はなくなるそうだ。人々をひと括りにするのではなく、一人ひとりに着目した多様性を認める動きが、献血のルールに現れた形だ。

ちなみに日本(2020年12月の時点)では、男性同士の性的接触が過去6ヵ月の間にあった場合は献血できないと定められており、イギリスに続いて、規則を緩和する動きになるのか注目だ。

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