声だけで「病気」を診断する「AI」が開発中

近い将来、SiriAlexa病気にかかっていることを教えてくれるようになるかもしれない──。

イスラエル発の音声分析会社「Vocalis」が、新型コロナウイルスを音声で診断するアプリを開発している。

このアプリは、確定的な診断の提供を目的とせず、あくまで医師の診断をサポートし、対面医療を必要とする人の特定に役立てるためのもの。これは以前に同社が開発した、ユーザーの話すときの息切れから肺疾患を検出するアプリを応用したものだ。

アプリ開発に向け、罹患者の声紋を特定するために、新型コロナウイルスの検査で陽性だった人を募り、機械学習システムを使用して1500を超える音声サンプルを処理。すでに音声診断のテスト版を完成させている。

また、あらゆる企業や大学が、新型コロナウイルスをはじめとした肺疾患のみならず、認知症精神疾患の分野で、音声診断に関する臨床実験をおこなっており、今後はAI機械学習システムを掛け合わせることで、その可能性が広がっていくとみられる。

音声診断が実用化されれば、アプリで手軽に病気の兆候に気づくことができ、病気の早期発見につながるはず。これは夢のようなシステムなのかもしれない。

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