ブームの火付け役に聞いた「塊根植物の発根管理」

現地球ならではの荒々しいフォルムは多くの塊根ラバーを魅了するが、いざ購入となると未発根のものも決して少なくない。

そこでポイントとなるのが「発根管理」。根を出させないことには何も始まらない。それなのに、その方法についてネットで調べてみても、ふわっとしたものしかヒットしないのが現状だ。

そこで、塊根植物ブームを世に巻き起こした横町健さんに「BOTANIZE流」の発根管理方法を聞いた。

【塊根植物の発根管理方法】
土耕?それとも水耕?

塊根植物 発根管理
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グラキリスなどパキポディウムであれば最初は土耕。BOTANIZEでは、土に植え込んだ状態で約30℃から40℃の間で管理しています。

根がない状態では、株の表面からも水分が抜けていく。水やりは表面と葉をさらっと濡らす程度。土がぐっしょりになるまであげたりはしません。古い根が腐るといけないので、なるべく暖かいところで乾燥させてあげましょう。

いまいち調子が悪いときは水耕に切り替えることもあります。何度か切り詰めて土耕でチャレンジを繰り返し、それでもダメなときの最終手段ですね。一度フレッシュなところまで主根を切り、消毒してあげてから水を吸わせます。

根が出てきた、出てきていないの判断は要注意。株を押して硬さを確認しようとする人が多いですがやめたほうがいいです。空輸中にコンテナの中で押し潰されて、見た目にはわからないけれど、その圧で中が腐っていることがありますから。軽く、優しく触って確認する程度にしましょう。

ただし、触って柔らかかった場合でも、水不足なのか、根に問題があるのかはわかりません。調子が悪いと思ったら、あまり良くはないのですが、一回そっと土を掘って状態を見るようにしています。もし根腐れしていたら、もう一度切り詰めて再スタート。

一方、パキプスや潅木系であれば水耕がベストです。理由はパキポディウムとは中に含んでいる水分量が圧倒的に違うから」

温室やヒーターは必要?

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「温室やヒーターのない環境では、正直難しいと思います。ポイントは熱と湿度。いかに温かくして元々いたマダガスカルの環境に近づけてあげられるかが全て。

そもそも、個人で温室を持っている人はなかなかいないので、爬虫類用のヒーターマットがオススメです。とにかく土を温めてあげて、表面をさらっと濡らして湿度をプラス。からっからだとひたすら水分が飛んでいく一方ですから」

初めての人が未発根を買うのは……

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「正直やめたほうがいいとは思います。初めてであれば、まずは発根済のものを買って、一年くらい育ててみる。冬になったら落葉して眠って、春先に立ち上がってくるというプロセスを体感してから発根にチャレンジするほうがベター。ムチムチ感とかも覚えられますしね。

何より、初めて買ったものが発根管理に失敗して枯れてしまったら、植物を育てるのがつまらなくなってしまいそうですし、絶対にそうなってほしくない。まずは実生のものか、発根済の丈夫なものを買いましょう」

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。