大学内にニンジンを大量投棄したアートが出現!?その抗議方法がユニーク

多数の著名アーティストを排出していることでも知られる英国ロンドンの「ゴールドスミス・カレッジ」。現在、同大学のキャンパスに大規模なインスタレーションが展示されているのだが、それが少々問題になっているようだ。

問題となっているのは「Grounding(2020)」と名付けられたアート作品。大量のニンジンが地面に積み上げられているというものなのだが、そのニンジンの量......なんと約31t(トン)

© goldsmithscarrots/Instagram

製作者である芸術家ラファエル・ペレス・エヴァンス氏は「“ダンピング”という農民の抗議活動を基にした作品であり、ニンジンは家畜用のものを使用している」と主張しているようだが、4人の同校の学生がこのアート作品自体がフードロスにつながっていると抗議。

彼らは、すぐさま「@goldsmithscarrots」というInstagramアカウントを作成し、なんとアート作品の真横でニンジンをスープやケーキに加工して販売をおこなったのだ。

結果、寄附金も合わせて£1600(記事執筆時約22万円)を集めたこの抗議活動。集まったはお金はすべて地元のフードバンクに寄付されるとのことだ。

エヴァンス氏は「より多くのアーティストが新しいアートに反応し、作品が投げかける疑問について対話できることを非常に嬉しく思っています」とコメント。

自身のアート作品について反省はしていないようであるが、この作品がアートに関する議論を活発にさせたことは間違いないだろう。

© goldsmithscarrots/Instagram
Top image: © iStock.com/Gwengoat
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