【研究結果】高齢者は30年前に比べて若くなっている……?

フィンランドにある「ユヴァス​​キュラ大学」のスポーツ健康科学部が興味深い研究結果を発表した。なんと、30年前と比べて高齢者が大幅に若返っているという。

この研究では、75歳から80歳までの男性と女性で、筋力歩行速度反応速度言語の流暢さ脳機能記憶能力を検証。1990年代に取られたデータと比較すると大幅な改善がみられたという。

同研究をおこなった博士研究員のMatti Munukka氏は「よりよい栄養や衛生状況、充実したヘルスケアと教育課程、また改善された労働生活が原因」と結論づけている。

ただし、肺機能に関しては大きな優位さはみられなかったとのことで、加齢による肺機能低下を止めるのは難しいということのようだ。

健康寿命が大きく伸びているというのは、喜ばしいニュースであるが、それは同時に高齢者に対するケアの必要性がさらに高まっているということ。

長寿国として知られる日本でも、恐らく同様の傾向にあると思われるが、高齢者に対するかつてのイメージをアップデートする必要がありそうだ。

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