素敵すぎる!「浮き輪スーツ」誕生の理由

写真を見て「なんだこの物体は......」とアタマに「?」が浮かんだ人も多いのはず。じつはこれ、ニューヨークを拠点に活動するスペイン人アーティストSiiGiiが製作した「FLOATING ABOVE LIMITS」という作品だ。

この浮き輪スーツは、彼女が11歳のときに発症した紫外線アレルギーから身体を保護しながら海水浴を楽しむため、アーティスト活動の一環で作ったもの。「S.A.D SUN ALLERGY DIARIES」というシリーズのひとつで、ほかにも真っ黒なスーツ個性的なハットなどを発表している。

この作品について彼女は「自分が持つ症状を拒むのではなく、折り合いをつけることで未知の領域に達することができる。自分は太陽の下で、フロートの上に寝そべることはできないので、自分がフロートになるしかなかったが、それは何か新しいものになって不可能な体験を可能にした。適応することは劣等感優越感に変えた」とコメント。

モードで先鋭的な作品に込められた想いを汲み取りながら眺めると、なんとなく感慨深いものがあるから不思議だ。

SiiGii FLOATING ABOVE LIMITS
©2019 SiiGii
SiiGii FLOATING ABOVE LIMITS
©2019 SiiGii
Top image: © 2019 SiiGii
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。