【ベルリン国際映画祭】「男優賞」と「女優賞」の廃止を発表

“世界三大映画祭”のひとつとして数えられる「ベルリン国際映画祭」が、これまで優れた演技をした役者に与えられてきた「男優賞」「女優賞」廃止を発表。

来年からは、受賞者の性別を区別せず「最優秀主演賞」「最優秀助演賞」を表彰するという方針を示した。

各国で開かれる映画祭では、これまでも人種差別男女差別の影響がみられるとの多くの指摘を受けてきた。ベルリン国際映画祭は、ジェンダーニュートラルの考え方に重点を置き、性別を超えた演技評価をおこなうようだ。

映画祭主催者は「演技の分野において賞をジェンダーで分けないことは、映画業界がジェンダーにより敏感になるためのきっかけになると信じている」とコメント。

同発表について、ネット上では多くの称賛が寄せられている一方で、映画業界における女性の割合の少なさから、女性の表彰の場が奪われるのではないかとの懸念もされている。

映画業界全体がさまざなアファーマティブ・アクション(格差是正)に取り組むなかで、今回の方針がどのように影響するのか、今後の動きにも注目したい。

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