夏が終わる前に絶対飲んでおきたい「ベスト・オブ・ロゼ」

残暑厳しいこの時期も、キンキンに冷やしたロゼワインがおいしい。淡いピンクから濃いめのピンクまで、ロゼの魅力は味だけでなく、その華やかな見た目にもあります。

でも、なんとなく雰囲気で飲んでいたりしませんか?

ソムリエ吉川大智さんのオススメは、料理にピッタリの1本。ロゼの醍醐味を知るうえでも、贈り物としても最高のロゼをご紹介!

吉川大智(よしかわだいち)
世界40ヶ国200都市の酒場とワイナリーを旅した元バーテンダー。JSA認定ソムリエ。現在多数のメディアにてコラムやエッセイを執筆するライターとして活動中。

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Instagram:@sukoburuwines

 

ハリウッドスターと南仏5つ星生産者
最強タッグが生み出すロゼ

大統領からハリウッドセレブ、プロスポーツ選手まで、世界的スターの所有するワイナリーは多い。もちろん、話題性は抜群。ただ、名前だけが“ひとり歩き”してワインの実力がそこまで伴っていないワイナリーも、残念ながら少なくないのが現実。

2008年、ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーがワイナリーを購入した。場所は、世界屈指のロゼワインの産地、プロヴァンスだ。

彼らの「ミラヴァル・ロゼ」は、5年後「世界のロゼワインTOP100」で堂々1位を獲得。名実ともに素晴らしいワインを生み出せた。その最大の要員は、間違いなく南仏を代表する醸造家ジャン・ピエール・ペランとタッグを組んだことによるもの。

その「ミラヴァル・ロゼ」が、3000円以下のお手頃価格で手に入る。

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ミラヴァル・ロゼ

産地:フランス プロヴァンス
ぶどう品種:サンソ― グルナッシュ シラー ロール (※セパージュの公表なし)
タイプ:ロゼワイン
アルコール度数:13%
味わい:辛口ミディアムボディ
価格:2800円前後

前菜、メイン、デザート
これ1本で行ける!

目を引くスタイリッシュなボトルデザイン。美しいサーモンピンクの色調。テーブルに置くだけで雰囲気を漂わせる。

そんな艶やかなロゼは、トマトのカプレーゼや生ハムとチーズの盛り合わせといった簡単なオードブルはもちろん、オイル系パスタや豚肉のローストのようなメインディッシュにも、非常によくマッチする。

もちろん食前酒としても楽しめるので、アペリティフから前菜、メインまですべて「ミラヴァル ロゼ」1本で通せるユーティリティさが最大の魅力だ。

温度が上がるにつれ
味わいに変化が訪れる

冷蔵庫でキンキンに冷やして、まずはオードブルに合わせて軽快に飲んでいただきたい。「ミラヴァル ロゼ」もうひとつの特長は、徐々に温度が上がっていくにつれて味わいに変化が生まれること。それまで控えめに隠れていた渋みが、そっと顔をのぞかせる。これも、ポテンシャルの高さがなせる技。

一般的に温度が上がるとアルコール臭が立ち、味わいがぼやけてしまうワインが多いが、このロゼに限っては、イチゴやリンゴに近い香りがより開いてくる。むしろ、温度が上がりかけた頃こそ本領を発揮する。飲み込めば、ピンクグレープフルーツのように、かすかなほろ苦さが印象に残るはず。

バリエーションある食事とのペアリングを可能にする、ミラヴァルの生まれ持った寛大さ。それに見た目の華やかさも加わり、贈り物としてもぴったりのロゼだと思う。夏の終わりにロゼで乾杯はいかがだろう。

「ミラヴァル」で検索してみて。

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