新型コロナウイルスの影響?アメリカで「豆腐特需」

新型コロナウイルスがアメリカで猛威を奮っていた最中、アメリカ全土で“豆腐の売り上げが急上昇していた”というデータが発表された。

マーケティングリサーチ会社「ニールセン」によると、新型コロナウイルスの感染者数が13万人を超えた3月末までの4週間、2019年の同時期と比較して66.7%増加したという。

「納豆がコロナに効く」といった情報がにわかに注目され、日本でもスーパーから納豆が消えるようなことがあったが、アメリカでの“豆腐ブーム”はそうした予防対策症状緩和からのものではなかった。

「肉がなくてもタンパク質をとれる食品」━━。

パンデミックの影響で、多くの精肉加工場が臨時閉鎖に追い込まれた結果、サプライチェーンに大きな混乱が生じ、結果的に精肉コーナーから生肉が姿を消すことに。そこで、タンパク質を求めたアメリカ人たちが飛び付いたのが、大豆由来のタンパク質が豊富な豆腐だった。

豆腐の売上増は5月下旬まで続き、全米で2800店舗を展開するスーパーマーケット「Kroger」で9%増、東部7州に100店の拠点を有する「Wegmans」では、前年比の約2倍の売上げになったと「ブルームバーグ」は報じている。

ベジタリアンやヴィーガンを選択する人も増え、プラントベースフードに注目が集まっていることも「豆腐特需」の要因のひとつかもしれない。こうした食べものの売上からコロナを紐解いてみるのも興味深い。

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