NASAが「8ヶ月の隔離生活」をする実験参加者を募集中

5月16日、NASAが長期間の隔離生活が心身に及ぼす影響を調べるために、ロシア・モスクワでおこなわれる実験の参加者を募集し始めた。これは月や火星への有人飛行を実現する足がかりで、8ヶ月間の隔離生活を体験することになる。報酬も支払われるそうだ。

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、たくさんの人が外出を避けているので、同じような生活をしながらお金をもらえると思ってしまうだろうが、少し待ってほしい。

NASAが発表した応募条件は、30〜55歳英語とロシア語を流暢に話せ、理系の修士号か博士号を取得している、もしくは医師の資格を持っているか、軍の士官訓練過程を修了していること。ハードルがかなり高い! しかも、アメリカ市民のみ応募可能

狭き門だが、人類の宇宙進出につながる可能性がある実験への参加は魅力的。また、元NASAの宇宙飛行士が隔離生活を楽しむコツを発表し、たくさんの人が興味を持っていることを考えると、宇宙進出以外でも人類に貢献できる情報を得られるかもしれない。

NASAは「アルテミス計画」として、2024年までに有人月面着陸を目指し、火星への有人飛行についても研究を進めている。今回の実験に応募できない人でも、ロマンを感じる彼らのプロジェクトには今後も注目だ。

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