人見知りな人の深層心理、手軽に試せる10の克服方法

人見知りのため人間関係で悩んでいる人もいるのではないでしょうか。思ったこと、言いたいことを口にしたとき、相手にどう思われるかを考えてしまい上手く自分を表現できないという人もいるはずです。ここでは、人見知りの深層心理や手軽に試せる10の克服方法を紹介しますので、悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

人見知りとは?

従来人見知りとは、幼児が知らない人を見て恥ずかしがったり、嫌がったり、泣いてしまうことを指しました。「近づきたいけど怖くて出来ない葛藤」であり、相手に興味を示し始める心の発達のことです。しかし、近年では大人にも使われるようになり、コミュニケーション能力が低い人、人付き合いが苦手・億劫な人も人見知りと言うようになりました。

人見知りな人の深層心理

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現代では大人になっても人見知りの人が多くいます。また、人見知りの人はその人にしかわからない悩みがあるようです。ここでは、人見知りの深層心理についてのいくつかのタイプにわけて紹介していきます。

1|自信がないタイプ

人見知りで一番多いタイプは、単純に自分に自信がないタイプです。慣れない人と話すときは、日常生活内での会話ですら緊張してしまい頭が真っ白になってしまいます。スピーチやプレゼンなんてもってのほかです。

発言をするからには、的を得たことを言わなくてはいけないと意識しており、自分がそんなことを言えるわけがないと考えているため、自ら発言することを控えてしまいます。

2|評価が気になるタイプ

人見知りの方の心理タイプの1つに、「人からの見え方を過剰に気にするタイプ」があります。

相手からのどう思われているかを常に気にしているため、発言などにも気を使いすぎてしまいます。とくに自分が納得していない格好をしているときは、なんとか取り繕おうと保身に精一杯になってしまい、自然体の自分をさらけ出すことができません。

3|マウントを取りたがるタイプ

他人より優れているという自尊心の強い人が、人見知りになることもあります。

自分のプライドを傷つけられることを嫌がって「人見知り」という免罪符を使って他人との関わりを避けます。

このタイプは、素敵だと感じた異性や、年下の人などと話すときに人見知りを発揮してしまうことが多いです。「優れている自分を見せたい」「この人よりは自分は優れてなくてはいけない」という考えで頭がいっぱいになり、プライドを傷つけられないように、発言を控えてしまいます。

4|無関心なタイプ

そもそも他人に関心がなく、何を話して良いのかわからない方も、人見知りと言えるでしょう。

いつも仲良くしている人は、似たタイプの人ばかりで余計な詮索をせず、無言でも何も感じない日常をおくっているため、いざ普通のタイプの人と話すとなると何を話して良いのか、どうやって会話を発展させていいのかわかりません。

人見知りな人に多い6つの性格

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人見知りな人に共通する性格があります。すべての人に当てはまるわけではありませんが、その中で傾向として多い6つの性格をこの項目ではご紹介します。

1|恥ずかしがり屋

人見知りな人に一番多い性格が「恥ずかしがり屋」です。上記で紹介したどのタイプにも当てはまります。何をするにも他人の目が気になってしまい、変だと思われないように普通に振舞おうとする傾向があります。

失敗を犯すこと、ボロが出てしまうリスクを避けるために消極的になってしまいます。

 2|自己肯定感が低い

ネガティブな性格の持ち主は、自分自身のことを過少評価しすぎてしまい、会話で否定が多くなってしまいます。「その服かわいいね」などフランクに話しかけられても、全力否定をしてしまい、会話がストップ。相手としても洋服について掘り下げていくつもりだったのに、これでは先に進めません。

悪気はなく、仲良くなりたい意識はあるのですが、自己否定精神が会話の発展を邪魔してしまいます。

3|自意識過剰

意外にも人見知りな人の中には自意識過剰な方はいます。タイプは②が当てはまることが多く、相手からの評価が気になりすぎて、素の自分が出せなくなってしまうようです。

かっこ悪い自分を見せるわけにはいかないと、発言を控えたりクールに振る舞う結果、人との距離を縮めるのに時間がかかってしまいます。

4|ひとりが好き

単独行動が好きな性格の持ち主も、人見知りであることが多いです。無関心タイプに当てはまるでしょう。彼らからすると、ひとりでも何の問題もなく生きているため人と仲良くなることに興味がありません。自分の周りに話しかけにくいバリアを貼り、他者の干渉を予防するような振る舞いをしてしまいます。

5|度胸がない

度胸がない性格に人は、自分から話しかける勇気が出ず人との距離を詰めるのに時間がかかってしまいます。人と話したい、仲良くなりたいという意識は強いのですが、どうしてもあと一歩が踏み出せません。

話しかけてもらったときは、大喜びしますが、テンションが上がってから回ってしまうことも多いようです。

人見知りな人のあるある10選

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ここからは、人見知りの人にありがちな10の行動を紹介していきます。どのくらい当てはまっているか、チェックしてみましょう。

1|初対面の人と話すのに緊張する

人見知りの方の共通する鉄板のあるあるでしょう。

普段からできるだけ会話を避けているために、苦手意識が強まり初対面の人と会話をする際にぎこちなくなってしまいます。初対面の人には特に変に思われないようにと振る舞うため、結果上手く言葉にすることができないのです。

2|人から話しかけられるのを待つ

人見知りの人は自分から相手に話しかけられず、相手から話しかけられることを待っています。自分から話しかけて変に思われないか、不快感を与えているのではないかと思ってしまうのです。そのため、基本的に受け身の姿勢でいることが多いです。

3|街中で知り合いを見つけても、気づかなかったフリをする

人見知りの人は、基本的に人との接触を最低限にしたいと思っています。そのため、街中で知り合いを見かけても気づかずに知らんぷりをしてしまうことがあります。仮に挨拶をしても、その後の会話を気にしてしまうため、いっそのこと気づかずにやり過ごすという選択をしてしまうのです。

4|人に頼み事ができない

そもそも自分から話しかけることを躊躇う人見知りの人は、他人に頼み事ができません。頼み事をするにも勇気が必要で「お願いしても断られたらどうしよう」、「不快に思われたらどうしよう」と考えてしまいます。そのため、人に頼むぐらいなら自分で何とかしようという結論に至ってしまいます。

5|相手の反応が気になって仕方ない

人見知りの人は、会話する際とにかく落ち着きがありません。自分の発言が変ではなかったか、相手を不快にさせていないかと色々と頭の中で考えてしまい、結果として会話中は終始落ち着かない様子になってしまうのです。また、会話が途切れた時に次の話題はどうしたら良いか悩んだり、不安になったりもします。

6|仲の良い友達といる時も不安になることがある

仲の良い友人がいても、不安に感じてしまう人も中にはいます。反対に仲が良いからこそ嫌われたくないと思い、会話をしても相手の反応を過剰に意識して黙ってしまうこともしばしばあります。

7|大勢の集まりは基本的に不参加

飲み会などで大勢の人がいると会話のやりとりが多くなり、色々の人と話さなければいけなくなるため億劫になります。さらに、たくさんの人の前で変な発言をして恥をかくのが嫌で、余計に話さなくなります。そもそも人見知りの人は、大勢の人がいる場所に自分から足を運ぶことは少ないです。

8|沈黙状態に耐えられない

会話に対してとても消極的になるため、人見知りの人は会話が続かず沈黙になりやすいです。人見知りの人は自分が足を引っ張っていると、この沈黙状態にひどく責任を感じ、申し訳ない気持ちになってしまいます。

9|ネット中心の生活になる

人見知りの人は同じ買い物なら、店舗ではなくネットショップを優先して利用します。店員さんとのほんの少しの会話ですら避けられるなら避けたいと感じるのです。また、買い物の途中知り合いに会う可能性もなくせるので、ネットを利用することは一石二鳥なのです。

10|電話を取ろうとしない

電話であれば対面しないため普通に話せるように思いますが、人見知りの人からすると会話のみでのコミュニケーションになるため余計プレッシャーに感じてしまいます。また、電話に出なくても後で「手が離せない状態だった」「気づかなかった」などと色々と言い訳がきくため、電話に気づいても出ないことがあります。

人見知りの短所

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ここまで人見知りの方の特徴や、あるあるなどを紹介してきました。

この章では、実際に人見知りだとどのようなデメリットがあるのかを解説しています。人見知りを治したいという意識を高めるためにも、ぜひ参考にしてください。

友人関係を広げにくい

人見知りの一番の短所は友人関係を広げられないことです。

人見知りの方は、新しい人と知り合う機会に人見知りがきっかけで友人関係にまで踏み込めず、交友関係が狭くなってしまう方が多いです。

多くの人と関わることで、自分の知らない考え方を学び、自分の知識にすることができます。インターネットが普及し、知識の入手方法なんていくらでもある世の中ではありますが、直接たくさんの話が聞けた方が効率がいいでしょう。

意思疎通で失敗をしやすい

人見知りな性格ですと、ビジネスシーンでも、プライベートでも自分の意思が上手く伝えられずに失敗してしまう危険性が高いです。「分からない」と言えなかったり、強気に「NO」と言えないなど、相手との意思疎通で問題が発生してしまい、失敗することがあります。

コミュニケーション相手としては、意志をしっかり伝えてほしいけど、あまり発言をしなかったりするので、何を考えているか分からなくて困る方もいます。

恋愛で積極的になれない

コミュニケーションが苦手な人見知りの方は、恋愛で躓いてしまうことも多いようです。

人生において、恋愛や結婚は非常に重要なことです。1人で生きていきたいと言われればそれまでですが、将来的に家庭を築きたいと考えている人にとっては、人見知りな性格は大きな短所となるでしょう。

関係を深めることができれば問題ないのですが、付き合うに至るまでに普通の人よりも努力が必要になるかもしれません。

人見知りの長所

これまでの内容を見ると、人見知りの人はあまり良い性格ではないと感じる人も多いのではないでしょうか。ただ、人見知りが長所になることもあります。

聞き上手になれる

人見知りの方は、自分の話をスラスラとしゃべることは苦手ですが、人の話を聞くことは得意な傾向があります。

また、一方的に相手に話をされても不快感を感じません。むしろ自分がしゃべることが苦手なので、喋り続けてくれることに対して好感を持つ方が多いです。

そのため、「私が私が」と自己主張することなく、相手のはなしに耳を傾けることができます。聞き上手であることで相性が良い人とは旅行な人間関係を築くことができるでしょう。

人間関係のトラブルに巻き込まれにくい

人間関係のトラブルは軽はずみな発言や、陰口を本人に知られてしまうなどのキッカケで発生することあります。もともと口数がすくない人見知りの方にとっては無縁な話です。

また、生活において関わる人の絶対数が少ないため、そもそも誰かの反感を買う確率が非常に低いです。人生をストレスフリーで、平穏に暮らすという点では大きな長所です。

【考え方】人見知りを克服する方法

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この章では考え方という視点で人見知りを克服する方法を紹介しています。具体的な行動に移る前に、まずはコミュニケーションに対する考え方をあらためてみてください。

1|自分の性格と向きあう

まずは自分がどういった原因で人見知りになっているのかを、上記で紹介した性格やタイプを参考に探ってみてください。

とくにプライドが高い人やマウントを取りたがる人は要チェックです。自分の性格を認めてきちんと治すことに目を向けてください。こればかりは自分の意志で動かないことには、改善はスタートしません。

2|自分の好きなところを探す

人見知りの原因の1つであった「自分に自信が持てない」という問題を解決するために、自分の好きなところを探してみてください。短所だって長所に置き換えてしまえば、好きになれるはずです。自分に自信を持ち、相手と対応であるという認識が生まれれば尻込みしてしまうことはなくなるでしょう。

3|人に対して興味を持つ

無関心が原因で人見知りになっていた人は、まず人に対して興味を持ちましょう。難しいかもしれませんが、治したいと思ったのであれば必要なことです。相手の趣味、考え方など、自分との違いを探してみると勉強になったり、楽しい気持ちになれるはずです。

自分は自分だとネガティブに捉えず、こんな人もいるのかと前向きな気持ちを持てるといいでしょう。

4|みんなに好かれたいという考えを捨てる

みんなから好かれたい、嫌われたくないという考えから、自分のことを好いてくれる人だけを自分も大切にするという考えに意識を変えてみてください。会話をするときに変に構えることがなくなり楽な気持ちになるはずです。

正直、世界中の誰からも好かれるということは難しいことです。自分にも苦手なタイプがいるように、他の人にだって苦手なタイプはいるのです。切り捨てすぎることは良くないですが、ある程度割り切って考えてみることも大切です。

5|完璧な会話にこだわることをやめる

「相手が望む100点の回答をしなくてはいけない」とか「会話をストップさせてはいけない」などと考えていませんか?

そんな必要は一切ありません。すれ違いが起きることや無言の状態になることは誰にだってあります。どんなに仲の良い人と話していても、発生するでしょう。これは仕方がないことで、あまり気にしている人はいません。あなたが責任を感じる必要はありません。すこしラフな気持ちで会話をしてみてください。

【行動】人見知りを克服する方法

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ここからは、行動で人見知りを克服する方法をご紹介します。すぐに全てを行動に移すことは難しいため、今自分にできることを1つずつ行動にしてみましょう。

1|親しい関係の人で慣れる

いきなりハードルを上げて、あまり喋ったことのないクラスや会社の人に話しかける必要はありません。家族や親しい友人など、信頼ができる人と積極的に会話をして、どんどん慣らしていきましょう。

対面での会話が難しい場合は、SNSなどのチャットツールを使って練習してもいいでしょう。

2|目の前に会話に集中する

会話をしているときに、相手にどう思われているかという考えに集中力を割いていた人は、まずは目の前の会話に集中しましょう。カッコいい(可愛らしい)意見を言うことよりも、相手の意見に対して質問をすることを意識すれば、自然な会話ができるはずです。

3|会話のテクニックを学ぶ

会話の上手い下手は生まれつきのものと思われていますが、勉強をすることで伸ばすことだってできます。具体的にはあらかじめ会話のテンプレートを考えておく、相手の興味があることを知っておくなど、会話のちょっとしたテクニックを学ぶといいでしょう。

動画や書籍、WEBページなどたくさんの情報に触れることができるので、試しに見てみるといいでしょう。実力が付くだけでなく、自分は勉強したということが自信にも繋がります。

4|自信が出るおまじないをおこなう

いざ相手を目の前にすると緊張してしまう人は、自信が出るおまじないを考えておくといいでしょう。自分が1番気に入っている洋服を着る、過去の成功体験を思い出す、カフェでプチ贅沢をしてテンションを上げるなど方法はなんでも構いません。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。