「世界でいちばん貧しい大統領」を日本人監督が追ったドキュメンタリー映画、公開

南米の小国・ウルグアイで第40代大統領を務めた「ホセ・ムヒカ」を一躍有名にしたのは、2012年、ブラジル・リオデジャネイロで開かれた国連会議の場で、現代の消費社会を痛烈に批判し「人類にとっての幸せとは何か」を語りかけたスピーチだ。

彼は、大統領に就任していた5年間、収入の大半を寄付し、公邸には住まず、妻と愛犬と共に小さな農場で質素な暮らしを続けていた。人々が敬意を込めて彼を「世界でいちばん貧しい大統領」と呼ぶことは、もはや周知の事実だろう。

そんなムヒカをかつてTV番組制作で取材し、そのなかで浮かび上がってきたある疑問の答えを見つけるために、その後も追い続けたというディレクター・田部井一真氏が手がけたドキュメンタリー映画『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』が公開される。

この映画は、大統領としてのホセ・ムヒカを紹介したものでもなければ、その政治思想を紐解く内容でもない。意図するのは、ムヒカの目を借りながら、日本人の生き方を追体験したり、ムヒカという鏡に映し出された私たち自身を見つめることだという。

「人生で一番大事なことは、歩むことだ。転んでも立ち上がり、再び歩むんだ」

そんなメッセージをくれる彼が映画を観た人に与えてくれるものは、何かの気づきか?生き方のヒントか?

『ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ』は、4月10日、東京「シネスイッチ銀座」「新宿バルト9」などを皮切りに、全国で順次公開。

© KADOKAWA映画/YouTube

ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ

【公式ホームページ】https://jose-mujica.com/

Top image: © 2020「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」製作委員会
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。