この漢方の使い方を知っていれば、もう「徹夜ゾンビ」は現れない!

「若い」といえど、私たちはみんな多かれ少なかれ、「不調」を抱えながら生きているはず。それが、病名がつかないくらいのなんとなくであればあるほど、ほったらかしになったり、相談しても誰もベストな解決法をくれなかったり。

ミレニアルズのそのお悩み、もしかしたら「漢方」が救えるかもしれません。体の不調だけでなく、うっすら気づいているのに知らんふりしている「心」の不調だって、もしかしたら……。

第七回目のお悩みは、「徹夜や残業を生きたまま乗り切りたい」。

アドバイザーは、世代を越え、漢方を広めている神奈川県鎌倉市大船の「杉本薬局」三代目、杉本格朗さん

でも、誰かに効いた漢方が、万人に効くとは言えません。大前提として、人によって「どんな漢方が合うか」は違うから、まずは漢方薬局などで相談するのがベター。その前提の上で、「こんな解決策の一例もあるよ」といったような形で紹介したいと思います。

「徹夜や残業を
生きて乗り切りたい」
おすすめの漢方は?

このご時世、「働き方改革〜」に引っかかってしまいそうな話ですが、どんな仕事も、「がんばりどき」があると思っています。今日はやるぞ〜!という時に、後押ししてくれるようなおすすめ漢方があれば教えてください。

頭を整理したり、目の疲れや
肩こりにいいものもあります

【杉本さんのおすすめ】

これは、まさに奥の手というか、すでに何か体調を崩している方はまず休んでいただくのが前提ですが、仰るように「ここぞ」の時はありますよね。風邪を引けないというのも一つかと思います。

僕の場合は、頭を整理しながら、乗り切れる気力を補うための漢方薬やサプリメントを組み合わせて飲んでいます。

頭を整理したい時には「羚羊角」、「遠志」、「サフラン」、「イチョウ葉」など、鎮静作用と血流改善に良いものを組み合わせて選びます。さらに疲労がたまっていれば、「朝鮮人参」、「牛黄」、「鹿茸」などの滋養強壮に効果のあるものも一緒に合わせます。「朝鮮人参」、「牛黄」、「鹿茸」などが配合された栄養剤は、街中でよく見かけますし、カフェインが入っていたり、ノンカフェインだったり、いくつか選択肢もあります。

仕事や試験、出張などで風邪を引けない時には、これらの栄養剤とともに、「桂枝湯」や「玉屏風散」など、体表面をバリアするような漢方薬を飲んでおくのもいいと思います

また、最近ご相談で多いのは、「長時間パソコンやスマートホンを見ているせいで、目の痛みや疲れ、肩こりがしんどい」という方です。目を使うということは、多くの筋肉が働いているので、休ませなければつらくなります。目のお悩みには、「クコの実」や「菊花」などの入った「杞菊地黄丸」や「滋腎明目湯」のなどの漢方薬のほか、「八つ目うなぎ」、「にんにく」、「ルテイン」、「ビタミンA」などがよく使われます。

もちろん、ここぞという場面でなくても、普段から忙しく、頭や体をフルに使っている方は常用しても大丈夫です。こういった日常のちょっとしたことでも、漢方薬局に相談してみると適したものを選んでくれると思いますよ。

最終回は、
「若い世代にあえて
おすすめしたい漢方の使い方」
を紹介します✨🤘

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