ハンガリーが出生率の回復のため「不妊治療無償化」を目指す

今月9日、ハンガリー政府は首都ブタペストで開かれた記者会見において、不妊治療を無償化する方針を発表。その第一歩として、不妊治療に使用される医薬品の無償化を決定し、2月1日より実行される。

ここ10年間で出生率の減少が深刻化しているハンガリー。政府は、その解決策として不妊治療院が「国家戦略的に重要である」と説明し、先月、民間の不妊治療を専門とする6院の買収を発表。

併せて2月より、不妊治療に使用される医薬品の無償化も決定し、将来的に国営医療機関での不妊治療費用をゼロにする方針を示した。

また、オルバン・ビクトル首相は「家族の支援と子育てにできるだけ多くの資金を使うべきだ」とも述べ、すでに4人以上の子どもをもつ女性は所得税が免除される法案を通過させるなど、少子化対策にあらゆる手段を講じている。

ハンガリーだけでなく、ヨーロッパ諸国でも出生率の減少に対するさまざまな策が施行されており、同じく少子化問題がたびたび議論される日本が参考にすべき点は少なくないのかもしれない。

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