献花の真っ赤なポピーを1本ずつ運び、巣を作ったハト

10月初旬からオーストラリア戦争記念館で、兵士の慰霊碑から献花のポピーが次々と消えていくという奇妙な事件が起きた。その犯人はなんと「ハト」だったということが判明し、地元で話題となっている。消えた花はいったいどこへ......?

そのハトは毎日せっせと1本ずつ運び出したポピーで、戦争記念館のステンドグラス窓の側に見事な巣をつくっていたのだ。そのアーティスティックな巣がこちら。

©Australian War Memorial

ハトは何世紀もの間、人々と共存してきた。特に第二次世界大戦時には、無線に代わるコミュニケーション手段として、ハトが広く活用されていたという歴史がある。

そんなハトが戦没者追悼記念日である11月11日に向けて、真っ赤なポピーで巣をつくったという出来事は、オーストラリアの人々にとって事実以上の“詩的”な意味を持つに違いない。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。