「寿司が消える日」銀座久兵衛、最後の予約

しゃこ 2041年(のこり22年)
いくら 2049年(のこり30年)
ほたて 2068年(のこり49年)
うに  2073年(のこり54年)
あわび 2080年(のこり61年)......。

これは、地球温暖化により海洋生態系が破壊され、寿司から日本近海のネタが消える未来を予測したもの。おなじみの寿司ネタも近い将来、本当に食べられなくなってしまうかもしれない──。

先月末(9/22〜29)国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)週間にあわせて実施されたこの企画。「株式会社ユーグレナ」と「銀座久兵衛」がコラボしたこのプロジェクトには、日本人に身近な寿司を通して地球温暖化について考えるという狙いがある。東京大学大気海洋研究所の伊藤進一教授が監修し、同氏のレポートからユーグレナが消滅の危機にある9ネタを紹介。「最後に口にできる日(最後の予約日)」を算出した。

たとえば「いかなご」。最後の予約日は2035年6月30日(土)。もうあと15年後の未来。「夏が長くなることで、エサと生息地が確保できず消滅。水温変化が生じた際に移動できる場所が制限されてしまうことが理由」だという。あくまで仮説ではあるが、特設サイトから実際に「最後の予約」もできる(10/31まで)。

寿司を通して地球の未来のことを考える。これ以上ない説得力で自分ごと化させられる企画。「最後の予約日」は早くもなれば、遅くもできるはずだ。

©株式会社ユーグレナ
Top image: © 株式会社ユーグレナ
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。