「駆除された野生動物」の皮を有効活用する、長野のライフスタイルブランド「Inswirl」

駆除されたシカやイノシシの皮まで有効活用したレザー製品を中心に、企画・販売するライフスタイルブランド「Inswirl(インスワール)」。

このブランドを立ち上げたのは、長野駅近くでイタリアンレストラン「ピュルンゴ」を営み、ジビエ料理も提供するオーナーシェフの長崎晃氏だ。

野生動物による被害額は平成29(2017)年度で164億円にのぼり、年々深刻化。害獣対象となり駆除された野生動物は、日本国内でもジビエ料理などへの活用が徐々に広がりをみせてはいるものの、肉を剥いだ後の皮のほとんどが、現状は利用されずに廃棄されているという。

駆除される野生動物たちをもっと有効に活用する方法はないか、そんな思いから「Inswirl」はスタートした。

シカ革は「革のカシミヤ」と呼ばれるほどきめ細かくしっかりと柔らかな質感。皮革の70%以上には「クロムなめし」と呼ばれる方法が用いられるが、Inswirlでは、重金属や化学薬品を使わず、自然の恵みだけでできた地球環境や人にも優しいなめしを使って加工している。だから、敏感肌の方や乳児が触れても肌トラブルが起きる心配は少ないという。

また、野生動物たちが生きていた時にできた皮の傷を隠すために施される、表面の顔料塗装を一切おこなっていないため、天然皮革本来の柔らかさと通気性のあるナチュラルな質感を楽しむことができる。

Inswirlの革製品は、手にすることで、地球環境や生き物との共存について考えるきっかけをくれるはずだ。クラウドファンディングサイトCAMPFIREにて、まもなく先行販売開始。

Top image: © 2019 Inswirl
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。