インドネシア大統領が首都の移転先を発表

8月26日、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領は、首都をジャカルタから東カリマンタン州に移転すると発表した。

同州が位置するのは、ジャカルタから北東に位置し、野生のオランウータンの生息地としても知られるカリマンタン(ボルネオ)島。ここが移転先として選ばれた理由には、その土地の性質が挙げられる。

現在の首都であるジャカルタは湿地にあり、洪水や地震が起きた際のリスクが懸念されているが、東カリマンタン州は自然災害のリスクが低い地域といわれているのだ。

また、人口が約1000万人にものぼるジャカルタでは、交通渋滞が問題となっている。その深刻度は、世界トップクラスといわれるほど。首都移転に伴い、こうした問題の解決が期待される。

首都が移ればインドネシア国内のさまざまな事情も変化するだろう。東南アジアで最大の経済国でもある同国が、今後どのように変わっていき、諸外国に影響を及ぼしていくのか注目したい。

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