カナダ議会が可決した「イルカやクジラ」にまつわる法案

カナダ議会は、イルカを含むクジラ目の生物の捕獲や繁殖を禁止する法案を可決。2015年に議会に提出されたものが、ようやく成立する見通しだ。

近年、拡大しているクジラやイルカを使って集客を図るテーマパークへの反感。この法案は、すでに捕獲されている生物に対しての効力はなく、新たに飼育を始めることを禁止とする。違反した場合、最大で15万USドルの罰金が課される。

ただし、負傷している場合や当局からの許可を得ているのであれば例外として捕獲が認められる。成立までは、カナダの国家元首であるイギリスのエリザベス女王の同意を残すのみ。

賛成か反対かの二極化が進むこの問題。国によって異なる、「水産資源」か「保護対象」かなどの価値観のすり合わせは不可欠。商業捕鯨の一時停止が決定した1982年に、IWC(国際捕鯨委員会)を脱退したカナダでの新たな動きに注目。

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