「タウンユース」な防弾仕様ジージャン

2016年、Vy Tranさんは母親と弟のために防弾ベストを購入しようと、リサーチをしていました。彼女の暮らすシアトルで発砲事件があったためです。だけど、何十万もする高額な製品ばかりで、気軽に手を出せませんでした。

「命を守るものなのに、どうして高いんだろう?」と不満を抱え、いろんな方法を考えて……Vyさんは自らの手でリーズナブルな防弾仕様の洋服を製作することに。

その結果がこれです!

値段は約6万円から。加えて、防弾仕様だとは思えません。

その「思えない」のがポイントです。

既存の防弾ベストは値段が高いうえに、日常生活にマッチしないルックスでした。だから、ジージャンやパーカといった、みんなが普段から着ている洋服を防弾仕様に加工。

とは言っても、素材自体が弾を通さない訳ではなく、防弾仕様の板をなるべく薄く小さくして、どんな洋服にも着脱を可能にすることを意識。その機能性は米軍に認められるとまではいきませんが、NIJ規格(米司法省の装備調達規格)に準拠しています。

Top image: © 2019 Wonder Hoodie
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。