「BMXのタイヤって、なんでこんなに小さいの?」って疑問に答えます

かつてはアンダーグラウンドなカルチャーでありながら、トリックの華麗さや難易度の高さを競う「フリースタイル・パーク」が2020年の東京オリンピック・パラリンピックの追加種目に選ばれたことで、現在、かつてない盛り上がりをみせているBMX(バイシクルモトクロス)。

ストリートファッションに身を包んだ人たちが街中や公園で乗っている姿を見たことがある人も多いかと思いますが、買い物や通勤・通学などに利用される通称・ママチャリに比べてタイヤ(ホイール)が小さいとは思いませんか?

その理由は、じつに明快です。

BMXのタイヤが小さい理由──それは、もともと子ども用として発売されたものだったから(笑)

BMX発祥の地であるアメリカですが、1950年代には、自転車は一部の裕福な家庭だけがもつことのできる高級品であり、子ども用の自転車は一般的なものではありませんでした。

その後、1960年代の中盤に「SCHWINN(シュウィン)」が販売した子ども向けモデルが爆発的にヒットし、子どもたちの間で一大自転車ブームが巻き起こるわけですが、その流行に乗じて、子ども向け自転車をカスタムしてダートを走るBMXというスポーツが誕生したのです。

その後、 BMXはオフロードだけでなく、舗装された場所でも乗られるようになり、スケートボードに並ぶストリート系エクストリームスポーツとして高い人気を集めることになりました。

激しく、危険で、最高にかっこいいBMXのマシンとその競技が、もともとは子ども用の自転車から発展したものだったなんて......おもしろいと思いませんか?

※上記、諸説あり。

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