「伝説のアルテザナウ」進化したブラジルのお酒がおいしいよ!――ブラジルのお酒と料理 特集

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香りはサトウキビのように甘く後味はスッキリ。近年、急速に進化したと言われるブラジルのお酒、カシャッサに注目です。

うっすらと黄金色に輝いて見えるカシャッサ(またはカシャーサ)は、サトウキビを絞ったジュースから造られるブラジル原産の蒸留酒のこと。アルコール度数は高いですが、飲みやすく、サトウキビの甘い香りがふわっと香ります。ちびちび飲むのがとってもおいしいお酒です。

カシャッサ自体はブラジルで16世紀から造られているといわれ、4000以上のブランドがありますが、そのほとんどがブラジル国内で消費されていました。ところが近年、生産者の努力もあって、クラフト・カシャッサが国際品評会で次々とメダルを獲得するように。ドイツやフランスをはじめ、ヨーロッパでも注目されるようになってきたのです。そのなかでも伝説のアルテザナウと呼ばれているのが、職人手作りのクラフト・カシャッサ「カシャーサ・ダ・キンタ」です。

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「カシャーサ・ダ・キンタ」は2013年のブリュッセル国際コンクール・スピリッツ部門で、カシャッサでは初となるグランドゴールドメダルを獲得しました。リオデジャネイロ北部の農場で3代にわたって手塩にかけて造られています。

3代目当主の女性カチアさんは、徹底した品質管理を行うだけでなく、フランスから輸入したガラス瓶を使ったり、パッケージデザインも一新。クラフト・カシャッサそのもののイメージアップに大きく貢献しました。

クラフト・カシャッサの熟成には、ワインやウイスキーに使われるオークの木だけでなく、イペー、アンブラーナといったブラジル特有の樹木を含むいろいろな木が樽の材料に使われます。そのため、他の国のお酒にはないような、未知の味や香りに出会うことができると言われています。例えば、アンブラーナは、春になるとカラメル色のいい香りの花が咲く木。ブラジルの香りとして、フレグランスに使われることも。

奥が深いため、どれから飲むか選ぶのはとても難しいのですが、最初に選ぶならカシャーサ・ダ・キンタがオススメ!3種類あるうち、サトウキビらしさがストレートに楽しめるブランカ(ポルトガル語でホワイトの意味)を飲めば、きっとその魅力が伝わるはずです。海外では、こういった樽で寝かせていないホワイトラムも楽しまれています。木の香りを楽しみたい人は、アンブラーナやカルヴァーリョ(オーク)をチェック。

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ステンレス製のバレルで貯蔵・熟成したブランカ。そのほか、アンブラーナや、カルヴァーリョ(オーク)など、木樽の香りが楽しめるものも含めて3種類選べます。
カシャーサ・ダ・キンタ ブランカ 4536円(税込)
カシャーサ・ダ・キンタ 日本公式サイト:http://www.cachacadaquinta.jp/

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取材協力カシャッサ・カウンシル・ジャパン

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