島好きな人なら、きっと共感しかない

今さら「デジタルデトックスのために」なんて言うつもりもないけれど、島旅ってなんでこんなにワクワクするんでしょう?

不便なのが逆にいい、というのも、分からなくはない。でも本当にそれだけでしょうか。

島が近づく
『Island Book』

『Island Book』は、HELLY HANSEN(ヘリーハンセン)が編集をしている、島旅の本です。

かと言って、ヘリーハンセンの服に身を包んだモデルさんが旅しているわけでもなければ、ブランドストーリーがそこかしこで語られているわけでもない。

ただただ “島” と向き合っていて、丁寧に編集されたページをめくるのが心地いい。登場する島民も馬も魚も、リアル。

 

ヘリーハンセンが生まれたノルウェーでは、天候や環境の変化にとらわれず、ありのままの自然を受け入れながら生活することを、「Friluftsliv(フリルフスリフ)」と言うそうです。

『Island Book』のvol.1で紹介されているのは、島根県にある隠岐諸島の島前(どうぜん)の、まさにフリルフスリフ。

魔天崖という絶壁で放牧される、馬
空港がない島前への旅は、フェリーから始まる
古くは古事記の国つくり伝説から、流罪の地、風待ち港として
話題の美男子、井手上漠くん(15歳)も島の出身
食べるほどに笑顔になれる、「ラディーチェ」の魚介パスタ
「好きなのは、素潜りとディズニーランド」
フェリーから見えるのは、群青色の海

「From Ocean to Mountain」

「海から山まで」を体現するヘリーハンセンにとって、島は特別な場所です。

どちらの恵みも大切にして、どちらの脅威とも向き合いながら共生してきた歴史が「島」には、必ずあるからです。

『Island Book』を読み終えて初めて、ブランドメッセージが咀嚼できる。そんな1冊です。

→『Island Book』を読んでみたい

この『Island Book vol.1』を皮切りに、ヘリーハンセンは「島」の魅力にさらにフォーカスしていくそうです。

一歩引いた目で見れば日本そのものが島国ですし、「From Ocean to Mountain」を地で行く国なワケです。

島旅がワクワクするのは、都会の何かを捨ててくるというよりも、回帰のように感じるからなんでしょうね。