元炭鉱で音楽フェス!
産業遺産と共生するポーランド

“石炭大国”ともいわれるポーランド。80%を超える電力が石炭発電で賄われていて、他の欧州諸国と比較してもその依存度はとても高いもの。ポーランドの人にとって石炭は切っても切れない存在です。生産量もヨーロッパNo.1で、これまで国内に多くの炭鉱を擁してきました。

その中には、炭鉱としての役目を終えたところも……あります。例えば、南部にある工業都市カトヴィツェにあった炭鉱。ここは現在、Culture Zoneという文化の発信地となっていて、音楽フェス「Tauron Nowa Muzyka Katowice」の開催地になっているんです。

多くの音楽ファンが集まり、年に一度の大イベントを楽しんでいるのです。開催地までの道中には、炭鉱として活躍した当時、垂直にトンネルを掘り採炭・採鉱する立坑だった名残りの40メートルもの塔があり、フェスへの高揚感を高めてくれます。

産業遺産を放置せず、現代でも活用できるスペースに昇華させて共生し続けるポーランドのスマートさを垣間見れるイベントです。

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