「逆さまハウス」で昔を皮肉るポーランド

2019年、日本と国交樹立100周年になる国……東欧のポーランド。実はいまヨーロッパ内で人気の旅先。日本人にとってはまだ謎の多い国ですが、深ぼってみると魅力に溢れたとても面白い国なんです。

ここで紹介したいのは、北部ポモージェ県にある「Upside Down House(逆さまハウス)」。

07年に観光スポットとして建設されたもの。同じような逆さまハウスは世界各地にありますが、ここは天井と床、家具もすべてが逆さま。屋根裏部屋の窓が入り口になっていて、訪問者は登って入る必要があります。

調度品など、共産主義時代のもので揃えられていて、テレビからは古いプロパガンダ放送が流れています。その姿は、以前の自国を皮肉っているよう。

ポーランドは1989年に民主化され、いまでは政治や社会が大きく変化。安定している今だからこそ、多くの人がこの皮肉を笑って受け入れられるのでしょう。

この国を知るうえで、実は奥深い意味をもった“へんてこスポット”と言えるのでは?

Reference: Atlas Obscura
Top image: © Tomasz Sienicki
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。