難民・移民であっても安心できる場所を――イスラエルの小学校

イスラエルといえば、難民や移民について、歴史や宗教観、政治思想など、さまざま背景が複雑に絡み合った問題を抱えています。たくさんの人が白黒をつけたがるトピックですが、ほとんどの場合で子どもたちは無関係です。

その考えのもと、NPOのバックアップのもと、イスラエルを拠点に活動するデザイナーと建築家たちが手を組み、テルアビブの小学校をリノベーションしました。難民や移民の子どもたちが心の拠り所にできるように設計されています。

イスやデスクの配色は、自然と元気が湧いてくるようなイエローやオレンジ、ライトブルー、ピンク。勉強スペースも簡易な青空学級だったりせず、屋根が取り付けられています。狭すぎるといったことがない限り、何かに囲まれているときにはホッとしますよね。安心感を得られる造りになっています。

おかげで、厳しい状況に耐えてきた子どもたちが、だんだんと自尊心を取り戻せているそうですよ。

排外主義も盛り上がるなかで、難民や移民の子どもたちのために安心できる場所を提供する。イスラエルの小学校で起きた、学問の独立ってところでしょうか。

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