NZにある「至高のリトリート登山」とは?

デスクワークで毎日パソコンと向き合っていると、帰りの電車の中ではスマホを見るのもツラく感じてしまいます。目が乾くし、週の後半になると眼精疲労からの頭痛があったり。
ポケットにしまっても、退勤後に業務連絡が届いたりして……。あぁもう、電子機器捨てたい!

座りっぱなしの日々をストップして、年に一度くらいは絶景と癒しを求めて休暇を取りたい!どうせならデジタルデトックスして、誰も私に連絡できないような、とんでもなく雄大な大自然の中に飛び込みたい!

……そんなあなたのための逃亡先を探していたら、南半球に見つけました。

湖、森、海ばかりのロケーションを
贅沢なガイドウォークでGo

©Toshitake Suzuki

日本から直行便の飛行機で11時間程のニュージーランド。ここにあるのは「世界一美しい遊歩道」と呼ばれるミルフォード・トラック。

遊歩道といっても、全長は53km。いくつもの吊り橋や板張りの歩道を通り、峠を越えていくものです。手つかずの自然に美しい湖、空に向かってそびえる山々、広大な渓谷の眺めを満喫するトレッキング。

紹介してくれたのは、現地在住の自然派作家・四角大輔さん。
世界60ヵ国を訪れた旅の達人として『LOVELY GREEN NEW ZEALAND 未来の国を旅するガイドブック』や、アウトドアのプロとして『バックパッキング登山入門』を上梓。
そんな四角さんは「これまで見たことのない大絶景で、異次元なほど贅沢な時間がある」と、ここをイチオシします。

©Toshitake Suzuki

とくに魅力を感じたのは、「90代のおばあちゃんが踏破した」という逸話があるほど初心者でもトライできる、歩きやすい道が整備されていてるところ。

長距離で山を登るトレッキングとなると長期戦で荷物が重くなりがち。体力に自信がなくハードルが高いと思っている人も多いかと思います。
でも、現地でツアーを提供するアルティメイト・ハイクス社のガイドウォークを選べば、3食付いて重い食料や調理器具は持たなくてOK。さらに、ホスピタリティが高い3名のガイドさんも付き添い、途中でお茶やスイーツを出してくれたり、手厚くサポートしてくれます。
辛いどころか、贅沢な行脚になりそうですよね。では、その様子をご案内していきます。

早寝早起き、毎日絶景!
心と視野が広くなる4泊5日

©Toshitake Suzuki

ガイドウォークの1日目は環境に慣れるためにも、なんと20分で終了。早い時間にロッジに到着したら、即シャワーを浴びて着替えて、草原の中にあるロッジでゆっくり読書をするのもよし。アクティブに、ネイチャーウォークに参加したり、水深5mという底が見えるほど透明な水の川で泳いだり、釣りを楽しむことも可能。

このとき大事なのは「電波を発する機器は電源を切る」ということ。そもそもつながるかもわかりませんし。自然と戯れる自分は……あぁ、最高のデジタルデトックス。

©Toshitake Suzuki

宿泊先のディナーは、コースメニューが提供され、NZが世界に誇る美味なワイン、ビールやシャンパンも飲むことができます。食事が済めば、お湯のシャワーも、ふかふかベッドも待っている。ガイドウォークの間に泊まるロッジでも同じ。
四角さん曰く、「ちょっとした自然ではなく、世界有数の大自然の中を歩くトレッキングで、こんな贅沢ができるのは地球上で数えられるほどしかない」とのこと。

2日目からは毎日5〜7時間程度のトレッキングが始まるけれど、自分で背負う荷物は最低限なものでよし。だから、身軽で歩き続けられる。どこのロッジへ向かってもそこには超絶景が待っています。
今日のロッジはどんな大自然に囲まれるんだろう、どんな美味しいご飯だろうと、毎日のゴールに楽しみが待っているから、気持ちも軽くなって歩を進められる。

©Toshitake Suzuki

満点の星空の下で、今日もよく歩いたなぁってお酒を嗜みたい、熱いシャワーを浴びたい、美味しい食事を食べたい。これが全部叶うんです。
もちろん、そんな極上気分を邪魔する業務連絡は一通も届くことなく、時間は過ぎていきます。

大自然トレッキングこそ
「至高のリトリート」

©Toshitake Suzuki

ミルフォード・トラックのガイドウォークを体験した四角さんは、5日間の旅をこんなふうに語っています。

飲む水も、吸う高濃度の酸素も100%ピュア。樹々が生み出すマイナスイオンによって、どうやっても取れなかった仕事疲れが霧散していくのがわかる。
To Doで埋められたスケジュールから離れてみて、呼吸が浅くなっていたことに気づかされた至高のリトリート・ウォーク!

透明な湖から深い森を抜けて、最後にたどり着くのはまったく波のない海、フィヨルド。トレッキングを終えたご褒美に、世界中の旅人が憧れる、ミルフォード・サウンドのクルーズも体験。しかも、そこにはイルカを眺めることもできるという。

@Toshitake Suzuki

単なるリトリートに飽きたという人は、ぜひ赤道を越えて南半球へ!

ちなみに、3月8日まで代官山T-SITEで四角さんイチオシの現地生まれのアイテムと、彼が旅で愛用する超軽量ギアを揃えた「NZフェア」が開催されています。リトリート・ウォークを快適に過ごすための予習をしておけば、不安もなく日常を忘れる大自然の旅へ出かけられるのでは?

Top image: © Toshitake Suzuki
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。