上海で現代的にチューニングされた「公衆電話ボックス」

ひと昔前に比べて、めっきり見なくなった公衆電話ボックス。それもそのはず、今や電話をかけるだけならスマホで充分です。

でも、これまでとは姿形を変えて上海に登場したソレが、革新的で時代性に富んでいると注目を浴びています。

それが、「Orange Phone Booths」。

公衆電話ボックスというだけあり電話は設置されていますが、それ以外での利用がメインです。

マガジンラック、コーヒーテーブル、読書灯、さらにはスマホ充電用の差し込み口もあり、これまでと違い滞在できる……というか、してもいいと思わせてくれる空間。無料Wi-Fiも完備されているので、外国人観光客にとっても便利でしょう。

手がけたのは地元の建築事務所と、よりよい公共空間づくりに努める中国の自動車メーカー。今回のプロジェクトは、公衆電話ボックスを住民にとって利便性の高いものに生まれ変わらせることが目的でした。

時の流れとともに消えゆくモノとされてきたかもしれませんが、安易に「使えない」、「いらない」とするのではなく、現代とのチューニングが必要なだけなのかも。このプロジェクトに、そんなことを考えさせられます。

©2019 100architects
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Reference: 100architects
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