コンサバ大人に「ちょうどいい」
春の石垣島はいかがでしょう?

夏でもない、マンタのシーズン(9〜11月)でもない。そんな時期の「石垣島がイイ!」って聞いた。
正直、意識高いわけでもないし、旅でリトリート!なんて期待も薄い。20代もとうの昔に過ぎて、どこか面倒くさがりになってしまった自分。いい歳して離島にひとり旅だなんて後悔するかも……と不安を抱えていた。

でも、石垣島は、大人になってしまった自分が、日常を離れた“なんとなくリトリート”を体感するのに「ちょうどいい」場所でした。

オンシーズンでもないし、暖かくなってくるのもこれから。そんな時期の石垣島は、まだ航空券も安く島内も観光客で溢れたりしていない。3月には「海開き」をしたけど、まだまだピークは先。そんな今だからこそ、そこそこの歳を重ねた大人が訪れるのに価値ある旅先になる。

忙しい旅にならない、ぐるり島一周観光

©2019 TABI LABO

さっそく空港でレンタカーを借りて、ドライブがてらの島内観光。さすがに島一周は厳しいだろう……と勘繰っていたけど、島の人に聞けば、観光しながらだって5、6時間だと。コンパクトに島を丸ごと味わえる石垣島は、スポット巡りに忙しい旅がゴメンだという大人には魅力的。

©2019 TABI LABO

クルマを走らせ静かで景観のいい川平地区に入る。ここは、お洒落にリノベーションされた宿が続々と誕生しているエリア。高台から海を眺められるのも手伝い、人気を呼んでいるのだとか。お忍びで旅をしたいちょっとリッチなカップルとかから重宝されているらしい。

誰かへのお土産より
自分のお気に入りを見つける

©2019 TABI LABO

島内には、ヒッピーのようなマインドの職人やアーティストが多く移り住んでいるらしい。人気の陶芸店などが存在したり、不思議な巨大シーサーが何体も置かれた観光スポットに遭遇したり。

独特なセンスのものばかりで、観光地らしいお土産を探しようがない。だから、自分の好みだけに集中して旅の思い出を見つけることができる。旅は自分のために。そんな風にできるのは、気持ちいい。

信号のなさはストレス知らず

©2019 TABI LABO

移動中に気づいたこと。それは、信号で停車することがない。というか、信号自体を見ない。だから、渋滞することもない。ゼロというわけではないけど、これだけストレスなく運転できるなんてどれくらいぶりだろ。

ちょっとだけ都会で周囲の離島より不便ない

スーパーやコンビニもドライブ途中でそこそこ見かける。これ、近くの離島である竹富島や小浜島であれば、そうはいきません。住民が休みの日に買い出しで石垣島まで一日使って島を渡るほどだとか。

その点、少しでもコンビニがあったりな都会具合を持つ石垣。なんとなくな気持ちで旅に出てしまった“ちょい疲れた大人”に、不便さを感じさせなくて楽ちんなんですよね。

雨季前の美しい空が心に沁みて癒してくれる

©2019 TABI LABO

日の入りの時間になれば、絶景が待っている。立ち寄った丘の上のアイスクリームショップから、見事な夕焼けに遭遇。カップを手に夕焼けをひとりで眺めるいい歳した社会人ですが、島に来る観光客も少ないから視線も少なく、恥ずかしいことなんてない……としておきましょう(笑)

©All Blue

夜の星空は説明抜きに美しいです。石垣島は、国内初となる星空保護区の認定地。世界でも58ヵ所しかない、保護区の星空が眺められます。
他に観るようなエンターテイメントがあるわけでもない、島の時間。思わぬことだったけど、ずっと星を見続けるていたからか、PCに疲れた目が癒されたよう。毎日この空を眺めていたら視力が回復する気さえします。

ドライブした際にコンビニで買っておいたオリオンビールを掲げ、星空と乾杯!

少し寒いくらいの海が大人の贅沢を感じさせる

©All Blue

朝8時のピックアップでシュノーケリングへ。石垣島で実績のあるツアーガイド「All Blue」にお世話になっての「青の洞窟」体験。お客も少ないこの時期だったからか、マンツーマンで案内してもらえる。これはオフシーズン共通の魅力。

気温がまだ低い海は、海中に住むプランクトンなどの生物が少なく、透明度が増して一段とキレイ。それにこの時期は、シュノーケリング客で海中が混雑することもない。広々と感じられる海って、特に何したわけでもないけど、ラグジュアリーな気分になれます。

©All Blue

ガイドの案内でやってきた「青の洞窟」。外部からの音が一切遮断された静かな空間で、昔は地元の神々を祀っていたりもしたパワースポット。
神秘的に青く色づく海を眺めると心が浄化されるよう。

コンサバな大人には
リゾートの開発具合もちょうどいい

新石垣空港ができて直行便が飛ぶようになったのが2013年3月。島旅が便利になり、ちょっとしたブームでリゾート開発も盛んになって6年が経過。同じように直行便ができた宮古島が最近は人気だけど、すでにトライ&エラーを繰り返し、テコ入れされている石垣島のリゾートは、大人的には余計なことを考えず過ごさせてくれるんです。

©2019 TABI LABO

その例でもある宿、「フサキビーチリゾート ホテル&ヴィラズ」に今回は滞在。昨年から段階的に客室や施設のリニューアル&増設を実施しているという。

©2019 TABI LABO

ひとりで地元の居酒屋へ……とかも島旅の醍醐味だろうけど、ホテルエリア内で美味い飯にありつけるのもありがたい。あれこれご飯処探しとかする面倒を選ばないのも、リゾートでのんびり過ごす利点のひとつ。

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2019年7月には新たな客室棟「ノースウイング」が完成し、翌20年の春には屋内プールや大浴場、SPA施設も新設予定というのだから、それもまた楽しみ。次は誰かと来ようかな……そんなことが頭によぎる。

とにかく、ゆったりとした島時間。自分のようなコンサバな旅人にとって、こんな具合にリゾートに頼って過ごせる石垣島。ここであれば、どこかコンサバ感あるようになってしまった大人にだって、ちょうどよく楽しめるってもんです。

「フサキビーチリゾート ホテル&ヴィラズ」
沖縄県石垣市新川1625番地

Top image: © iStock.com/Takosan
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。