ベトナムの「アイロンビーズ」で囲われた家

東南アジアのリゾート地として知られるベトナム、ダナン。ここに、あるオモチャを想起させるファサードをもつ家があります。

そのオモチャとはアイロンビーズ。特に女性は、小さい頃によく遊んだ!と記憶している人も多いのではないでしょうか。

専用のプレートにカラフルなビーズをハメ込み、アイロンペーパーごしにアイロンをかける。すると、ハートや星、キャラクターの顔といったモチーフが完成。今では国民的人気を得て、100均でも目にすることができます。

で、ダナンのこちらの家に話を戻しましょう。

©2018 Duc Vien LE
©2018 Duc Vien LE

アイロンビーズ、とするのはちょっと強引でしょうか?表面を照らす太陽光の熱もまた、アイロンのソレっぽい……なんて思えるのですが。

色違いの小さなブロックを集約してつくられたこのファサードは、住む人の暮らしを大切にする思いが詰め込まれています。

ブロックは、雨季以外はほぼ夏というダナンで、住人がエアコンの使用に依存する必要がなくなるよう、太陽光をほどよく遮る役目を担っています。また、この「ほどよく」というのがポイントで、下の写真からもわかるとおり、遮熱しながら明るさはしっかり確保。それでいて通気性もよし。建物の中央にも、空気が通るようになっています。

周辺環境に配慮しつつ、この狭い土地でできる最大限のことを活かしてできたのがこの家。

ダナンと言えば日本人に人気なリゾート地。ですが、もしかしたら現地で目にしたという人もいるかもしれませんね。

©2018 Duc Vien LE
Reference: Inhabitat
Top image: © ©2018 Duc Vien LE
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。