脳震とうから身を守る「襟」

運動機能を向上させる、と注目のコンプレッションウェア。機能性の高いスポーツウェアとしての位置付けでしたが、トップアスリートにとってのそれは、自分の身を守るプロテクターとしての役割もあるようです。

それというのも、試合中や練習中に接触プレーにより脳震とうを起こしたり、脳に健康被害が生じ、引退後の生活に支障をきたしたりと、近年プロアメリカンフットボールリーグ(NFL)をはじめ、選手たちの脳へのダメージが問題視されているから。

そんな頭部や頸部への衝撃から守るために開発されたウェアが「HALO」。最大の特長は、首から後頭部にかけての着脱式の襟。これがプロテクターとしての機能を果たすそうです。

なんでも、通常時は柔軟性がある素材なのに、外部からの強い衝撃を受けたとたん、硬化して首や頭部への衝撃を吸収。およそ46%ダメージを軽減してくれるんだとか。

開発には、人間運動学博士、医療従事者、エンジニアに加え、アメフトやアイスホッケーの現役選手も加わったそうですよ。

鋼のような肉体のその外側に、脳や頸椎を守る鎧がもう一枚。コンプレッションウェアの科学が選手生命を伸ばす一助になっているのかもしれませんね。

Reference: ©2018 AEXOS
Top image: © 2018 AEXOS
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