地球の「内部」を探検する。沖永良部島「ケイビング」の魅力

沖永良部島」を知っていますか? 奄美大島と沖縄本島の中間にある沖永良部島には、海を見下ろす田皆岬、ダイビングスポットとして有名なウジジ浜、白い砂浜が美しいワンジョビーチなど見どころがたくさん。

でも実は……この島一番の魅力は、「洞窟」なのです。

世界で注目されるアクティビティ
「ケイビング」

©MSD株式会社


今、世界の旅人が注目している「ケイビング」。手付かずの自然の洞窟内を、ヘルメットやヘッドライトを装着して未知の世界へ進んでいく探検のこと。日本では、「洞窟探検」と呼ばれています。

明確なゴールもなければ、進んでいくのは道なき道……。しかしそれこそが、ケイビングの大きな魅力。行き止まりにぶつかってしまうこともあれば、息を飲むほどの絶景に出会うことも。旅の本質をつくような「神秘性」こそが、旅人の心をかき立てるのかもしれません。

ケイビングには様々なレベルがあり、観光者向けに整備された洞窟から、本格的な装備を必要としたプロフェショナルのための洞窟探検まで、その範囲は幅広いのだそう。つまり、初心者や子どもまで、安心して楽しめるのです。

このケイビングを、世界的にも注目されるレベルで体験できてしまうのが冒頭で紹介した沖永良部島なのです。

奥へ進むと未知なる秘境を発見できる、
大山水鏡洞

©MSD株式会社

ちなみに、沖永良部島にある洞窟の数は、わかっているだけでも300以上!プロによるケイビングは、洞窟の入り口を発見するところから始まることも。

洞窟は、いわば地球の長い歴史の結晶。つららのような鍾乳石は、1センチ伸びるのに20〜30年、長ければ約100年もかかり、中心はストローのように空洞になっているものも多いのだそう。フローストーン(まだら状の模様になっている壁面の石)の間を注意深くくぐり抜け進んでいくと、ケイブパール(※)など非常に珍しいものを発見できることも。

ようやくたどり着いた最深部で見られるのは、世にも神秘的な光景、リムストーンプール! 島の地底にひろがる幻想的で美しい海のような光景は、たくさんの人たちを魅了してきました。

※ 鍾乳洞の中でカルシウム炭酸塩が沈着して生成する洞窟生成物の一種。 様々な形状のものがあるが、いずれも細かな層が同心円状に重なってできている。サイズは、ほとんどが直径1cm以下。

沖永良部島ケイビングの魅力が詰まった
製薬会社のブランディング・ムービー

そんなリムストーンプールが、どうやら製薬会社のブランディング・ムービーの舞台になっているらしい。ケイビングの話の途中ではありますが、ここでまず、その映像をご覧ください。

ご覧のとおり、大山水鏡洞を舞台にケイビングの魅力に溢れた映像となっています。洞窟探検の第1人者の吉田勝次氏の監修のもと、洞窟の美しいロケーションを余すことなく撮影されています。

このムービーを制作した「MSD株式会社(以下、MSD)」は、がんや感染症領域などの新薬や、ワクチンの開発、製造、販売を行うグローバル製薬会社。その歴史は、なんと125年以上。

さて、「なぜ製薬会社のブランディング・ムービーにケイビング?」と思うでしょう。そこには、MSDのこんな思惑があります。

「新薬開発」と「ケイビング」は、
本質的にとても似ている

ゴールが見えない道を進み、時には行き止まり、また出発点に戻ることもしばしば。しかし、決してあきらめないで挑み続けた結果、ある時思ってもみなかった絶景に出会える。ケイビングという探検、調査は、成功率が低く困難な新薬開発にとてもよく似ているそうです。

地球という生命体を冒険し、調査するという点では、たしかに大きく重なる部分がありますよね。秘境を人間の身体に例えるならば、ケイビングはまさに「地球の内部の調査」とも言えるでしょう。地球の神秘的な美しさと、未知なる生命の奥深さに想いを馳せてみてください。

Top photo: ©MSD株式会社