小さな店でナチュールをリトル。浜松のシェア屋台「肴町Little」がちょうどいい

浜松駅から徒歩10分ほどにある「肴町(さかなまち)」は、ディープに楽しめる飲食店が軒を連ねる人気のエリア。そこからさらに1本細い路地へと入ってみたのが、今回のお話です。

路地裏を照らす小さなネオンの看板。そこには「肴町Little」の文字。

泊まりの浜松出張で軽く飲みたいときや、新幹線に乗るまでの空き時間の調整に最高のお店を発見しました。

小さいお金で小さく始める
「シェア屋台」

©2018 TABI LABO

開店時間になると、もともとある鉄骨屋根を活かしてリノベーションしたという、ガレージのような空間にテーブルと椅子が並びます。小さな黒板にチョークで書かれた「本日のメニュー」も温かみがあっていい感じ。肴町Littleは、何かをやりたい人が「少ないお金で小さく始める」ためのスペースです。

仕掛けているのは、浜松のKAGIYAビルなども手がける丸八不動産。「シェア屋台」というコンセプトのもと、契約を結ぶと希望のスケジュールに合わせて出店できるそうです。

点心とナチュラルワインを楽しむ
「しょぼくれ夕日飯店」

©2018 TABI LABO

今年の2月からディナー(不定期で18:00頃開店)で営業しているのは、「しょぼくれ夕日飯店」というお店。初めは「点心とナチュラルワイン?」と思ったんですけど、帰る頃には「合う〜」を連発していました。注文に悩んでいると、キッチンからおもむろに聞こえてきた “カーン” というグラスの音。

「僕らも、いつも乾杯してからオープンしているんです(笑)」

ニヤリと笑うのは、料理担当の岡田さんとワイン担当のカーソンさん。彼らのモットーは「好きだからやる」。遊びの延長のようなゆるっとしたスタイルも、シェア屋台ならではのいいところ。

ただ、点心もワインも、その味は超がつくほど本格的。

全国の酒屋を歩き回って選んだというナチュラルワインは、フランス・イタリア・スペイン産のものが多く、1杯600円から。シュウマイや餃子とワインがこんなにマッチするなんて……。ラムチョップも合う〜。

ちなみに肴町Littleでは、ラーメン屋の「sonogo no kakeru」や紅茶専門店「Southern Cross Jr.」もシェア屋台中。

浜松に行くたび
一緒に成長していけるような場所

©2018 丸八不動産

ここは、2018年2月にオープンしたばかり。5月の取材時は店内の壁は殺風景だったんですが、先日イラストレーターのfaceさんによってアップデート。肴町Littleらしい、ポップで賑やかな雰囲気になったそうです。

「この浜松という街は新しいことにウェルカムですから」。そう話すのは、案内してくれた丸八不動産の髙林さん。

「肴町Littleらしい小さな感動の積み重ねが、この取り組みを知ってもらうきっかけになるんだと思います」

そういえば、現在も引き続き出店者を募集中とのこと。リトルに自分の好きな屋台を始めたい方はこちらまでご連絡を。

©2018 TABI LABO
シュウマイ(160円/4個)は食べすぎに注意
©2018 TABI LABO
何よりスタッフさんが楽しそうな「しょぼくれ夕日飯店」
©2018 TABI LABO
きっとこのネオンに誘われる

「肴町Little」

住所:静岡県浜松市中区神明町314-6
TEL:053-455-0808
営業時間/定休日:スケジュールはこちら
公式HP:http://sakanamachi-little.com/

Top image: © TABI LABO
取材協力:浜松市
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。