書くだけじゃ終わらないエンピツ

この鉛筆、ただの鉛筆ではありません。
言うなれば、タネと仕掛けに満ちた鉛筆。

毎日使って毎日削る。お気に入りの柄が短くなると、ちょっと寂しい気持ちに。そんな鉛筆も大人になると、どういうわけか使うのにちっと抵抗感が。削る手間は言うまでもなく、握りづらいサイズにまで短くなると、処理に困るのがどうしてもネックで。

けれど、そういった不便さを「楽しみ」に変えちゃって、大人気になったのがこの鉛筆「Sprout」です。

使い終わったら
「植えれば」いい

どゆこと?
と思うかもしれないけど、まぁ見てください。こうやって鉛筆を使っていると徐々に短くなってきますよね。

まだまだペンケースに入れて現役を続けるか、そうじゃないかの迷いどころ。こんな長さにまでなったとき……。

芯を上に向けてお尻から土の中にズボッと刺す。

するとすると、あら不思議。植物が元気に育ってくるんです。

消しゴムではなく、植物の種

本来ならば消しゴムが付いていそうなあのお尻の部分、そこに植物の種が仕込まれているなんて!

※写真下のスケルトンタイプはまだ開発中のもの

というわけでこちら、鉛筆の先に種が仕込まれた「Sprout」という商品は、芯まですべて粘土や植物由来のセルロースなど、毒性のない天然製。当然カプセル部分も生分解性なので、土や水に触れて芽が出始めるというわけ。

「鉛筆が短くなりすぎて書けない!」そんなとき、「無駄にしないためには……」と考えて開発に至りました。これをきっかけに、多くの人や企業に、身近な楽しみからエコについて考えて欲しいのです。

本体やパッケージには会社のロゴなどのアレンジもできますこの製品の環境への取り組みに共感を示されたディズニーやトヨタ、IKEA、コカ・コーラなど……様々な企業とコラボしてきました。

と、PR担当Stine Cristina Mynsterさん。

色鉛筆バージョンもあるし、種もハーブやお花、野菜など、種類も豊富で選べる楽しみも。もちろん個人での購入もAmazonから可能です。

鉛筆としての用途を終える前に、もうひとつの楽しみへとバトンタッチしてくれるというアイアデアステーショナリーでした。

Top photo: © Sprout
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。