耳が聞こえなくて、家族に何度裏切られても、信じ続けた。

首を傾げる仕草で、キュンとさせてくれるワンコ。スタッフォードシャー・ブル・テリアのIvorは、生まれてからわずか10ヶ月の間に捨てられ、5つもの家族にたらい回しされてしまったそうです。

その理由は、耳が聞こえないという障害にありました。

しかし、英国動物虐待防止協会に保護され、愛情たっぷりに接してくれるスタッフさんたちに出会います。

保護協会のスタッフに、
手話を教わる!

人間と犬のコミュニケーションにおいては、声や言葉が大きな役割を果たします。耳の聞こえないIvorは、人間の指示をうまく受け取れていなかったのです。

そこで保護協会のスタッフは、Ivorに手話を教えました。すると「おすわり」や「おいで」もちゃんとわかるようになったそう。

きちんと愛情を持って教え続ければ、動物だって、手話を読み取って行動できるようになる、ということが証明されたのです。

そしてついに、
新しい家族との出会いが…

その後、保護協会を訪れたEllie Bromilowさんという女性が、手話を読み取るIvorに一目惚れ!

耳が聞こえない犬を飼うのは、聞こえる犬を飼うのと何も変わらないわ。

そう言って、Ivorをひきとり新しい家族になったのです。

Ellieさんは、Ivorが耳が聞こえなくても、手話を交えながらたくさん話しかけているそうです。今ではもっと手話を覚えて「ふせ」「待て」「仰向け」などもわかるようになったんだとか。

本当だったら、生まれてすぐに冷たく扱われた記憶から、人間不信になってもおかしくないはず。それでもlvorは、出会う人に可愛い表情を見せて、何事もなかったかのように信じて心を許しました。

冷たくされても、耳が聞こえなくても、人とミュニケーションをとりたい。仲良くなりたい。そんな健気な気持ちが、今の幸せに繋がったのでしょう。

Licensed material used with permission by Ivor
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。