ペロリと一度、食べてみたいんです。美女を。

 

女性は世界を魅了してしまう。艶かしい曲線も、包み込まれたくなる肌も、蜜のような匂いも。

だけど、噛みついてみたら甘いばかりじゃなくて、にっこり笑顔を崩さないまま、苦くて酸っぱい闇が溢れ出している。

わけわからないでしょ、そう。あなたは知った気になっているだけ。この生物の、ほんの少しの特性を。

「人間への興味が、尽きない」

(左)清川あさみさん (右)桐谷美玲さん
Photo by Mami Higuchi

そう言う清川あさみさんが、今日4月27日から、表参道ヒルズで個展という名の【標本】を公開する。彼女は15年間、美女を採集しつづけてきた。

かわいいとか、うつしいとか、そんな単純な言葉だけで形容するには、あまりに複雑な女性という生き物を、彼女の顕微鏡をつかってのぞけるのがこの場所だ。

“世界を魅了してしまうから”と、制御されたあなたの魅力は、解放を許される。もっと愛するべきで、もっと愛されるべきなのだと、気付かされてしまうんだ。

15年かけて、知った、集めた
そのフェロモンを額に閉じ込める

「実際に声をかけ、採集の対象になってもらったとしても、最初はゆっくり会ったりはせず、その方の内面=本当の姿について想像を膨らませます。最近は、インターネットの動画やSNS上のやりとりからそれが垣間見えることが多くなり、そこからテーマやコンセプトを決めることも。

衣装を身に付けたその人を撮影した後、写真そのものにも刺繍をします。その方の内面=本当の姿が現れた時に、私はその美しさを“採集”できたと実感するんです」。

清川あさみ個展
ADASTRIA 美女採集
by ASAMI KIYOKAWA

会場:表参道ヒルズ スペースオー
日時:2018年4月27日(金)〜5月6日(日)
   11:00~21:00
   ※4月30日と5月6日のみ20時終了
入場:無料

Licensed material used with permission by 清川あさみ個展 「ADASTRIA 美女採集」by ASAMI KIYOKAWA プレスレビュー
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。