台湾発!マスキングテープの意外な活用方法

可愛いマスキングテープを見つけると、ついつい買ってしまう。そして家に持ち帰ったあとに「これ、何に使おう?」と悩んでしまうことってありませんか?

ちなみにPinkoi編集部のマスキングテープの使い方はこんな感じ。

1. スケジュール帳の空白の部分をマスキングテープで飾り、普段のスケジュールに華やかさを追加。

2. マスキングテープを小さく切って、封筒や袋をとじるときのテープとして使います。いろんなものに貼って使えるので、これはかなり便利。

でも……きっともっとマスキングテープの魅力的な使い方があるはず。そこでPinkoiで活躍する2名の台湾人クリエイターに会い、彼女たちがどんな風にマスキングテープを活用しているのか聞いてきました。

さっそく使い方を学んでいきましょう。

台湾人イラストレーター:山羊先生(Mr.Goat)

山羊先生(Mr.Goat)はポップで元気が出てくるテイストが特徴的な、台湾生まれのイラストレーター。「イラストを描くことが大好き、イラストと結婚したい!」と叫んでしまうほど絵を描くことが好きで好きでたまらないそう。天職ってこういうことを言うんでしょうね、素敵!

ブランド名に「先生(Mr.)」とつけた理由は、描いたイラストはもうひとりの自分であると考えているから。「山羊(Goat)」は、山羊のように、楽しく、愛らしいんだけれど堂々として、タフなブランドでありたいという思いから名付けました。手描きで描く色あざやかで繊細なイラストを見てゆたかな気持ちになっていただけたらうれしいです。

━━山羊先生(Mr.Goat)のオススメマスキングテープを紹介して下さい。

「私は、自分が描いたキャラクターがどんな人なのか、どんなことをしていて、どこに向かっていくのかを想像するのが大好き。実は、このマスキングテープの主人公「ミスターチーズ」と「ミセスチーズ」とを引き合わせて、結婚させてしまったのは私です。やっぱり自分が創造したキャラクターたちには幸せになってもらいたいので!」

 

 

「ガイコツには乱暴で暗いイメージがありますが、私はメキシコの「死者の日」で表現されるガイコツが好きです。メキシコの方々はカラフルな色あいで生きるよろこびを華やかに表し、先立った親類や友人たちへの愛情を示すそう。そんな豊かな感情にインスピレーションを受け、ガイコツのイラストと共に、鮮やかな花や植物たちを描きこみました。みなさんにも、今まで想像しなかったガイコツの魅力を感じてもらえたらうれしいです」

 

━━普段マスキングテープをどんな風に使っていますか?

●インスタントカメラで撮った写真のふちに貼る

「撮影してプリントアウトしたインスタントカメラの写真に、マスキングテープを縁取りとして貼ります。出てきた画像を見た時の直感で、感覚でピッタリ合う絵柄のテープを選ぶのがポイント」

 

 

●リップのキャップやゼムクリップに貼ってしおりに

「リップは長い間使うので、プラスチック容器の一部分にヒビが入ったりしたら結構ショックですよね。マスキングテープを貼ってカバーしておくと、可愛いし、ひび割れ防止にもなるしで一石二鳥。

あとは、ゼムクリップのはしっこにマスキングテープを貼ってしおりとして使います。柄を変えられるので、本を読んでいるときやノートをとる時など、別々の柄で作っておくと、いろんなシチュエーションで使えて便利なんです」

 

 

●バインダークリップやスマートフォンの充電プラグに貼る

「書類をはさむバインダークリップは頑丈で、大小様々なサイズがあるので便利なのですが、すてきなデザインの商品がなかなか見当たりません。でも、バインダークリップの黒い部分に好みのマスキングテープを貼るだけで、あっとうい間に可愛らしい文具に変身します。

家族や友人と一緒に暮らしていると、スマートフォン充電用のアダプタを取り違えることがよくありますよね。マスキングテープを貼っておけば、区別できるだけでなく可愛らしさもプラスできるので、こちらも一石二鳥」

 

 

●軟膏ケースに貼る

「病院から出された軟膏ケースを使い終わったら捨ててしまうのはもったいない!小物などの保存容器として再利用すると、とっても便利なんですよ。ただ、もともとの容器の見た目がちょっとよくないのと、同じ容器が並ぶとどれがどれだかわからなくなってしまうのが悩みでした。

そこで、もともと貼ってあったラベルを剥がしてマスキングテープを貼ることで、簡単に分類ができるようになり、机の上に並べるだけでもカワイイのでオススメです」

 

 

台湾発、挿し絵イラストユニット:Hello Studio 你好工作室

海外へ旅する時にまずはじめに覚えるのが「こんにちは」「Hello」「你好(ニイハオ)」など、あいさつの言葉。『Hello Studio 你好工作室』の名前はそんな旅立ちのインスピレーションから決めました。

私たちは、毎回の旅の思い出を、イラストやアイディアを用いて表現しています。一瞬一瞬の気持ちを、手描きの筆づかいを通じてみなさんとシェアしていけたら……と思っています。いつかみなさんとお会いして「你好!」とあいさつしたいです。きっとそこから素敵な物語が始まるにちがいありません。

旅行が大好きな私たちにとって、イラストはとても魅力的なツール。さまざまな国を訪れて、イラストが生活の中に溶け込んでいる様子を発見するたびに、まるで地元の人から「Hello!」ってあいさつされたかのように感じます。イラストが生活の中に溶け込んでいるのを感じるとうれしくなるんです。イラストを通して、みなさんの生活をより彩り豊かにしていきたいと考えています。

(今回は、Hello Studio 你好工作室のデザイナーのReikoとJuuがマスキングテープの魅力について語ってくれました)

━━Hello Studio 你好工作室のオススメマスキングテープを紹介して下さい。

Reiko「私がロンドン留学中、よく野生のキツネを見かけました。いつも目にしていると、気がついたらキツネのキャラクターが私の制作上で重要な存在になってて。このシリーズは多彩で楽しさがあふれる色づかいが特徴なので、小さく切ってシールとして使うとさらに可愛らしさが増します!」

 

 

Juu「蘭嶼(台湾本島の南東沖にある島)を旅した時に、山と海の美しい自然の景色を見て、この『島めぐり』シリーズにつながるインスピレーションを受けました。

浜辺でずっと海を眺めたこと、波のさざめきを聴いたこと、ゆったりと吹く海風を感じたこと、オートバイで島を一周して自然の美しい景色を見たこと……。私はここで見聞きした光景をずっと目に焼き付けておきたい、記憶にとどめておきたいと思っています。

このマスキングテープをガイドブックや旅の手帳に貼ったり、あるいは普段の生活の中で使っている小物などに貼ったりして、夏の清涼な心地よさを感じていただけるとうれしいです」

━━普段マスキングテープをどんなふうに使っていますか?

●画材に貼る

「私はよくマスキングテープを文房具に貼りますね。主にペンに貼るのですが、特に水彩画で使う水筆ペンにはよく貼ります。プラスチックでできた水筆ペンはとてもシンプルなので、マスキングテープで目立たせるだけでなく、さわり心地もよくなりますし、それともうひとつ!取り違えを防止したり、区別しやすくなります。

絵の具パレットにもマスキングテープを貼るのがオススメです。粘着力があるマスキングテープは水に強く、汚れてしまっても剥がして貼り直せるから。特に絵の授業の時に、同じ型のパレットを持つ生徒たちが、パレットにそれぞれのマスキングテープを貼って取り違えにくくするのはとても重要なんです」

 

 

●部屋の小物に貼る

「マスキングテープは、部屋のリメイクやデコレーションにもぴったり。私は特に真っ白なデスクランプやシンプルな金属の収納ボックスに貼るのが好きです。

デスクランプに貼ると部屋のいいアクセントやポイントアイテムになってくれますし、オシャレに変身した収納ボックスは、見た人をウキウキさせてくれます。季節に合った柄のマスキングテープを選ぶことで、部屋の中の雰囲気を変えることもできますね」


マスキングテープの新しい活用方法、お試しあれ。

文・翻訳:Pinkoi

記事提供:Pinkoiマガジン

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