誰からも「イイね!」されない日記をのぞいてみた

SNSに写真や動画をアップできるようになって、気軽に思い出を残せるようになりました。しかし、それに伴って記憶の深度は浅くなっているのかもしれません。

現像する必要がない写真。文章もスマホで打てるようになり、字を書く必要もない。何でもカンタンになっていくにつれて、自分の感情が切り離されていくような感覚。

だから、時代に逆行するアナログな日記には人を惹きつけるような力があるのではないでしょうか。

誰にも見られなくていい
「トラベルジャーナル」

José Naranjaさんが「トラベルジャーナル」を始めたのは2005年のころ。アートの勉強はしたこともなく、当初は旅先で目にしたことや感じたことを思うままに書いたようです。

10年以上の月日が流れた現在、“彼の心情”は芸術となりました。

毒キノコのスケッチ。

世界中の切手を集めたのでしょうか。

絵に振られた番号の意味は本人だけが知ること。

ちなみに、Joséさんはボールペンだけでなく水彩ペンや鉛筆も、自分の気分に合わせて使い分けているそうです。

SNSに投稿をするから、他人の目を気にしてしまう。「イイね!」が欲しいから、自分の気持ちとは異なる撮影をしてしまう。

もしも自分の気持ちと実際の行動が異なるなら、休憩をするように誰にも見せない「トラベルジャーナル」を始めてみると、新たな発見があるかもしれません。

Licensed material used with permission by José Naranja
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。