たったひとりの声が、メキシコ政府を動かした

正直、今のままでは環境対策として不十分かもしれない。

「Via Verde」というプロジェクトによって、メキシコシティの高速道路の柱に緑が植えられているのだ。

世界有数の人口過密都市だと考えると、もっとドラスティックな取り組みをしなければ大気汚染は改善できない。だとしても、このプロジェクトには大きな意味がある。

ひとりの声が
政府を動かした

個人的な体験になるが、メキシコシティの街を歩いていたときに車のクラクションをよく耳にした。せっかちな人が多いのかもしれないが、道路に目をやるとすぐに状況が理解できた。とにかく渋滞がいたるところで発生している。

これは車が多いという意味でもあるし、高い大気汚染レベルにも納得できる証拠のひとつになる。一時期に比べたら改善されているとはいっても、「Real-time World Air Quality Index」では未だに数値が高く、汚染されているのが現状だ。

そこで、メキシコシティが抱える環境問題に声をあげたのが、「Via Verde」を構想したチーム。SNSでプロジェクト概要をシェアし続けた結果、「Change.org」では約85,000人の賛同を得られた。その後、社会運動は大きくなり、メキシコ政府も協力することに。

メインとなる活動は高速道路の柱に緑を植えようというもの。もっと多くの助けを借りなければ、根本的な解決をするのは難しいかもしれない。だけど、今もなお成長を遂げている大都市、または政府を動かした「Vie Verde」は、市民の健康を守るムーブメントのきっかけになりそうだ。

Licensed material used with permission by Via Verde
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