そのまえに、あなたは彼を「ちゃんと」愛そうとしてる?

 


私はこれまでの人生でずっと
「私は愛されない人間なんだ」と思ってきたの。

でも私の人生にはそれよりも
ずっと悪いことがあったと、
はじめて気がついたの。

私自身、心から
人を愛そうとしなかったのよ。

『マリリン・モンローの言葉』より

著:山口路子(大和書房)

 

マリリン・モンローは20歳で離婚を経験していますが、彼女が「はじめて」激しい恋を経験したのは、22歳のときのこと。

彼に強く惹かれた彼女の想いは、「いままで自分は心から人を愛そうとしていなかったのだ」と自分に気づかせるほどのものでした。

ふたりの関係は長くは続かなかったけれど、この気づきはマリリンにとって、人生でもとくに大きなものであったと言えるでしょう。

相手よりも、まず
「自分」はどうだろう?

 

相手が自分を「大切にしてくれている」、その些細な仕草や表情に気がつくことができるのは、自分が相手を、ちゃんと大切にしようと思っているときだけな気がします。

際限なく愛を求めることは、いつまでもきっと、自分を満足させてくれないでしょう。形がないものを求めることは、それが愛情であることに関わらず、良くも悪くもいつだって自分を満たしてくれないものです。

そうなると、「欲しいもの」だけが増えていってしまうのは、当然ですよね。本当はすでにそこにあったとしても、気がつかないはずです。

 

『マリリン・モンローの言葉』著:山口路子(大和書房)

「世紀のセックス・シンボル」といわれたマリリン・モンロー。女であることをすべて使い、自分を厳しく見つめ、足りない部分はひたすら努力した。マイノリティへの愛に溢れ、変化を恐れず、劣等感を魅力に変えていったマリリンの、美、仕事、結婚、男、そして人生についての「言葉」が伝えるものとは。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。