照れちゃダメ!「リーダーが使うべきキザな言葉」

 

「Inc.」に掲載されたJeff Haden氏の「リーダーが使うべき8つのシンプルな言葉」という記事。ビジネスカテゴリーの真面目な記事なのですが……。え〜と、日本人が使うとちょっぴりキザなセリフが多いです。

だけど、そこを乗り越えて口にすることができれば、きっと部下から慕われるはず!

以下、翻訳です。

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もしあなたが職場でリーダーの立場にいるのだとしても、これらの言葉を日常的に使えていないのなら、本当にリーダーとは呼べませんよ。

01.
「君の助けが必要だ」

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責任ある役職にいるのは、もしかしたら部下からのすべての質問に答えられるからかもしれません(その確率は低いですが)。

でも、できない時、わからない時に助けを求められるのは、自分の弱さを知っていること、部下に敬意を持っていること、部下の言葉に耳を向けようとしていることの現れでもあります。この3つは優秀なリーダーの特徴で、部下が望んでいることでもあります。

だから部下に助けてもらいたい時は、誠意を持って謙虚に「助けてもらえる?」と聞いてみましょう。部下はあなたに対する敬意を失うどころか、敬意は深まります。さらには助けを求めることで、部下にそれ相応のスキル、知恵、そして経験値を与えることもできるでしょう。

つまりはウィンウィンなのです。

02.
「やり方を見せて欲しい」

部下にアドバイスを求めるベストな方法は、「やり方を見せて」と伝えること。実際に体を動かしながら教えてもらうのです。すると、たちまち部下はほかの同僚にも「見せる」ようになり、お互いに教え合い、成長し合える職場環境へと変わります。

つまりは一石三鳥。

03.
「悪かったよ」

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誰だって間違いのひとつやふたつはするものです。役職に関係なく、謝らないといけない場面は誰にだってあるはず。

じゃあどう謝罪をすればいいのか。否定からは絶対に入らないこと。相手に責任を負わせる言葉も極力避ける。正直に謝って、謝罪の理由を述べて、すべての責任を負うのです。最後に、同じ失敗を繰り返さないための対策法を伝えましょう。そうすることで、失敗を、軌道修正するツールへと変えていけます。リスクを負うことが求められる環境作りには、このフォローアップが最適です。

04.
「クソッ!」

理由なしに罵るのはいけません。ですが、たとえばチームを引き締めたいときにチラッと、愛情を込めて罵ると、緊急性も、議題に対する強い思いも伝わります(リーダーが時折見せる苛立ちも効果的です)。

とある研究は、たまの罵りは相手を説得させるのに効果的だとさえ言っています。どんなときも真偽な行為は説得力を持ちますからね。

部下の感情に敏感になれば、罵るべきタイミングと、効果的な言葉がわかるでしょう。ただ、プライベートで罵ることがないのなら、職場でも罵らないように。逆に不恰好に聞こえてしまいます。

 

05.
「Yes」

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チームが忙しくて余裕がないとします。そんなときは、部下が新しいアイディアを持ち寄ったとしても、現状を維持して安定を選ぶほうが楽に思えるでしょう。

でもそれでは明日に変化を生むことはできません。そして何よりも、部下が創造力を働かせなくなります。ビジネスを向上させる方法を考えなくなります。

毎日いつもと違う何かに「Yes」と言いましょう。リスクを負うことに「Yes」と言いましょう。新しいアイディアに心を躍らせる部下に「Yes」と言ってあげましょう。アイディアを口にするのに躊躇した部下には、なおさら「Yes」と言ってあげましょう。なぜなら賛成してあげるだけで彼らに自信を与えられるからです。

「Yes」には、「君を信頼している」という意味もあります。部下は結局、その言葉が聞きたいのです。

06.
「No」

さすがに、すべてのアイディアに「「Yes」と答えることはできません。「No」と言わなければいけない場面もあるのです。本当にそう思っていない限りは「もしかしたら…」と濁さず、はっきり「No」と言うことが大切です。絶対に実現できないことは「No」と正直に伝えましょう。

「No」ほど落ち込む言葉はありませんが、実現できないアイディアを無期限に延期するほうが人をよっぽど嫌な気持ちにさせます。

リーダーの役割は決断を下すこと。決断を下し、その決断の理由を部下に伝えましょう。その決断に反対する人がいるかもしれませんが、理由を聞いて納得してくれるかもしれません。

07.
「グレートだ!」

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上司から感謝してもらえるような部下って、なかなかいないと思うのです。ですから、いい仕事ができた人には、ちゃんと褒めてあげましょう。

褒め言葉は、上司から部下への贈り物です。部下にとっては何物にも代え難いプレゼントなのです。

ちなみに、相手が喜ぶ何かを与えると、与えた方も幸せな気持ちになりますよ。

08.
「どういたしまして」

「どういたしまして」と言う機会が少ないのは、部下から感謝されるような行動も少ないということ。

助け方さえわかれば、彼らはきっとあなたに感謝してくれます。そして、その感謝の気持ちはありがたく受け取りましょう。「大したことないよ」だとか「何てこないよ」ではなく、「どういたしまして、助けになれて光栄だよ」と返答するのです。そうすれば、みんないい気持ちにるはずです。

ただ、不思議なことに、一番いい気持ちになれるのはあなた。人にいいことをすると、いい気持ちになるのです。

 

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